[Regimental-Standard] #48 皇帝陛皮の御為に!

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<帝国>視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は帝国防衛軍の厳格な服装規定をご紹介。


Fur the Emperor

皇帝陛皮の御為に!

注意せよ、兵士諸君。

諸君の中の不届き者が、毛皮や獣革、果てには異種族の生皮までもを使用し、これを保温*のために戦闘服の上から着用しているという報告があった。これは明確な軍規違反である。

諸君の中には、なぜこのような規則が必要なのか疑問に思う者もいるだろう。しかしこれは我らの品格を保つためであり、またこれこそ我々がいかに恐るべき状況に置かれようとも勇気と冷静さを保ちつづけることができるということの証なのだ。それこそが野蛮なるオルクや、おぞましきエルダー、そして大逆の忌むべき軍勢との違いなのである。

しかし忘れてはならない。今は41千年紀である。我々は変異体や異端者、そしてさらなる脅威によってあらゆる方向から包囲されている。この銀河から戦争が尽きることはないのだ。

堂々たるクロウド・フィーンド
怒らせない限り*、従順で臆病な動物である。

*この怪物の1マイル以内に侵入するなどの行為がこれに当たる。

勝利と生存のため、そして人類の盟主たる皇帝陛下の名のもとに、諸君は恐るべき敵との危険な戦闘に従事することとなるだろう。こうした敵は諸君の皮を生きたまま剥ぐことも平気でやってのけるが、しかし諸君が彼奴らと同等の野蛮さにまで落ちぶれる必要はない。こうした敵と遭遇した場合、諸君は以下の手順に従うこと。

敵に射撃せよ。一発のラス射撃や弾丸で止めてはならない。敵が斃れたあとも射撃を続け、その死骸が粉々になり、<帝国>を脅かす可能性がなくなるまで撃ち続けること。

敵を切り刻め。これは斬撃や刺撃の形をとることとなるだろう。ナイフや剣といった装備を使用し、敵を無力化せよ。場合によっては敵の死骸から皮を剥ぎ、旗竿から吊るすことによって、皇帝陛下の行く道を阻むものにいかなる運命が待つかを警告するために用いても良い。

敵を粉砕せよ。レマン・ラス重戦車が誇る鋼鉄の車体、あるいは先に石が括り付けられた棍棒でも構わないが、とにかくそれらを用いて敵の骨を粉砕し、血みどろのペーストとせよ。

一方で諸君がすべきでないことは、敵の一部を身につけることだ。たとえ獰猛なるクロウド・フィーンドや、恐るべきキメラエ、凶暴なるスクイッグといった生物の革であってもである。

スネークバイト氏族の野蛮なるオルク
彼奴らはグリーンスキンの基準から見てもなお一層卑しく野蛮である。

今週の紙面の草稿が士官に配布された際、我々が常々推奨しているように**、素晴らしい質問が寄せられた。ドジバン大尉**は以下のような疑問を抱いているらしい。我が軍の軍規は厳しすぎるのではないか? 敵兵の死体から毛皮を調達することを兵士に許すべきではないか? これらの毛皮はすでに獣から剥ぎ取られたものであり、それを我々が使用しても害はないのではないか? というように。

一見するとこれらの意見は正しいようにも思えるが、しかしこれらの皮革を身につけることには多くの害が存在する。さらにこれらを身につけることにより、諸君らが服装規定を無視しているだとか、あるいは生存よりも見栄えを重視していると言った誤解を受ける恐れもある****。軍規の遵守を徹底するためにも、敵の死骸が身につけている皮革は回収し、すべて火中に投じること。

確かに戦争において暴力は必要となる。しかし堕落や異種族に魂を委ねるぐらいなら、寒さの中で凍え死んだほうが遥かに幸福であると言えよう。

本日の思索:
「精神を健全に保て。さもなくば議論を始める前に敗れることとなる」

* これはあくまで比喩的表現だ。兵務局認可のほとんどあらゆる制服は、いかなる気候においても快適に着用することが可能である。
** これは正しくない。疑問は推奨されない行為である。
*** 「元」大尉だ。死者に階級は必要ない。
**** あるいは諸君が異種族そのものであると誤解されてしまうかもしれない。


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コメント

  1. 佐藤資能 より:

    タイトルが皮になってます