[Regimental-Standard] #77 コノール戦役日誌、パート6:ローボス

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〈帝国〉視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は惑星ローボスにおける戦いの様子をご紹介。


Konor War Diaries Part 6: Loebos

コノール戦役日誌、パート6:ローボス

ごきげんよう、兵士諸君! 我々は現在、戦略的誘因によって惑星ドレンタールをあえて大逆軍に明け渡し、他の場所での戦力集中を勧めている*。その間、諸君の連隊は惑星ローボスへと再配置されることとなった。この惑星には我らの特派報告官も派遣されており、この惑星での戦いについての彼の記事は必ずや助けとなるはずだ。


ローボスはかつてアエルダリの〈乙女惑星〉でした。その名前から誤解されがちですが、アエルダリどもによるこの惑星の植民地化は原始的な迷信ゆえにはなはだ不十分なものでした。この自然豊かな惑星は地上部だけでも何十億もの帝国入植者の居住が可能であり、彼らのうち15%は貴重極まりない自然光をその身に受けるという恩恵に預かれることでしょう(訳注:多層都市(ハイヴシティ)において自然の日光が当たるのは外層のごく僅かな部分のみ)。幸いにも、我らが忠勇なる兵士諸君はこの惑星から一切の問題なく速やかにアエルダリを一掃しました。この長髪の森林生活者どもは爬虫類などの野生動物にまたがって戦う野蛮人であり、帝国防衛軍が誇る戦車部隊の相手ではありませんでした。奴らの言うところの「星魂」が奴らの側についていたとしてもです! 不運にも、ローボスに入植した最初の入植者たちには惑星植民地化に必要な気骨というものが欠けていました。この惑星の動植物層が忌々しくも人肉に対する旺盛な食欲を有していたことも植民地化難航の原因に挙げられるでしょう**。

惑星ローボスに巣食うアエルダリどもが崇めている迷信は、どうやらデスガードどもの頭も蝕んでいるようです。我らが〈帝国〉の重要拠点で固く守りを固めているにもかかわらず、敵どもの姿はどこにも見当たりません! その代わりに、大逆者どもはその戦力をもってメーノウリスのアエルダリ儀式場を攻撃しています。ここは幽骨の環状列石であり、アエルダリたちはここに深遠なる神秘的な力が宿っていると考えていたようです。もちろん我々の知る通り、妖術の怪しげな力などは信仰篤き者たちにはまったくもって脅威ではなく、それゆえ僭越ではありますが、私は帝国最高司令部にあの地点を無視するよう進言したいと思います。あの地に生い茂るグラップルウィードやヴェノムゴースは大逆者どもに対してと同様、忠誠派に対しても危険極まりないものなのですから。

さらにデスガードは既にこの惑星において大きな損害を受けています。帝国技術局の導きを欠いた奴らの艦船はもはや腐り果てた残骸とも言うべきひどい整備状況にあり、そうした艦艇のうちいくつかは衛星軌道上で自壊する有様です。中には大逆軍は意図的にこれらの自壊を引き起こしたなど言う噂もありますが、しかし皇帝陛下の偉業にかけて、奴らがそのようなことをする理由は考えられません。まったくもってナンセンスな戯言と言うべきでしょう。

諸君の中には、惑星ローボスでの軍務において惑星地表に墜落したこれらの残骸内部での戦闘を命じられるかもしれません。そのような艦内戦闘を行なう場合、以下の3点に注意すると良いでしょう:

  1. 他の兵との通信は避ける – 艦内はすでに漆黒の闇に包まれており、他人との会話で注意を散漫にするのは危険すぎます!
  2. 可能な限り速やかに散開する – 艦内戦闘においては可能な限り広く場所を確保することが何よりも肝要であり、部隊ごとに固まっていてはそうした戦術は不可能です。
  3. 長距離武装を重視する – 艦内通路はまさしく長距離射撃にうってつけであり、フレイマーやショットガンといった武器は近距離戦闘環境においては単に危険なだけです。

諸君の中にはどうやって私がドレンタールでの戦闘を生き延びたのかについて不思議に思う声もあるようです。しかしそれは実に単純なことです。私は皇帝陛下への信仰心を強く保ち続けただけなのですから。そして昨今の私の行動に何らかの奇妙な作為が存在するのではないかと疑念を抱くものは、我らが神聖なる守護者への危険な(あるいは「大逆」的な?)不信を表明しているのだということを忠告しておきます。アルフィック・ヒドラ連隊が到着するやいなや、我々は白兵戦闘で速やかに敵を撃退することが出来ました。身動きを取りづらい化学防護装備を脱ぐことで鈍重な敵を容易に討ち取ることが出来たのです! あまり愉快な経験とは言えませんでしたが、しかし私は周囲の環境にすぐさま適応しました。特に呼吸装置を外すことにより、私は敵を荒々しき演説1つで退けることすらできるようになりました。もし惑星ローボスで白兵戦等に巻き込まれた場合は同様の手段で対処することをお勧めします。

最後に、諸君の周囲には通常よりも多くの〈戦闘者〉が存在していることに気づいたことでしょう! 諸君は幸運にもウルトラマリーン戦団の実験的に新造された新規中隊の援軍を迎えているのです。彼らはその青緑色の装甲服(ジャングル用の特殊迷彩です。もちろん)と鱗の外套(〈帝国〉の敵であるおぞましき変異体の皮を使っています)によって識別は容易です。彼らスペースマリーンが夜中にいわゆる「立ち入り制限」エリアに移動しているのを目撃したとしても、政治将校殿に報告する必要はありません。皇帝陛下の筆頭戦士として、彼らはあらゆる場所に立ち入ることのできる特別な権限を有しており、それゆえ彼らから与えられた命令には極力従うことが求められます***。

間もなく諸君に戦場でお会いできるのが楽しみです。もし激しい戦闘のさなかに「皇帝陛下の御為に!」という鬨の声が聞こえたならば、私、そして私の連隊が、まさしく諸君の後ろにいるということの証なのです。


素晴らしいニュースだった! 幸運なる諸君らもきっと、勇気と信念に満ちた報告官デリックから援護を受けることができるはずだ。

本日の思索:釈明は弱者の逃げ場なり

* この戦役についての記述が「修正」されている、もしくは結果が前もって決められているなどいう言説は騒乱罪に該当し、処罰されるということに注意せよ。
** 諸君がこの惑星での任務についている間、迷彩手順に従うことで密林に溶け込み、惑星植物からの襲撃を回避することを推奨する。
*** 〈戦闘者〉の聖務を妨害する行為は笞刑によって処罰される。もちろんこれは聖務を妨害してなおかつ生き延びた場合についての処罰であり、そのようなことは起こりえないだろうが。


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