[Regimental-Standard] #56 過密都市戦闘訓練

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<帝国>視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は市街戦で生き抜くためのアドバイスをご紹介。


Hive Warfare Training

過密都市戦闘訓練

朗報だ、兵士諸君。

諸君らがアルマゲドン戦域へと再配置を受けた今こそ、市街戦訓練の基本に立ち返るまたとない機会である。幸いにも本日は、ネクロムンダ第35連隊(またの名を、『ヘルハイヴの虎』)のティナ・ウランティ中尉をゲストとして迎えている。彼女の貴重な経験の数々を聞くことで、諸君らもかならずや市街戦のスペシャリストとなることだろう。

燃え盛る地獄穴のようなプロメチウム工場、毒性のヘドロが流れる河、そしてデカい斧を振り回す異種族……さすがに惑星アルマゲドンってのは、アタシみたいな女の子への『おもてなし』ってのを弁えているらしい。だけど坊やたちみたいな田舎者にとっちゃ、この大都市での生活にはちょっとした助けが必要かもしれないね。

坊やたちが足を踏み入れるときのために、過密都市での振る舞い方についていくつか教えておいてやろう。

曲がり角には気をつけろ
ハイヴでドンパチやるってことは、あらゆる曲がり角で待ち伏せされてるかもしれないってことだ。前に進むときは、すべての路地、隙間、穴なんかをチェックするように。もちろん言うだけなら簡単だが、何階層もある精錬所を何十日も歩き回り、通路やコンテナ、隔壁の向こう側を全部調べて回るなんてのはなかなか骨の折れる仕事だ。だが警戒を怠るな。そしてなんとか生き抜くことだ。

味方とはぐれるな
「二手に別れよう」なんてセリフは考えるだけでもダメだ。こいつは最期の言葉ランキングではかなり上位にランクインしてる。戦闘班からは決して離れるな。そうすればたとえ待ち伏せを食らったって(上に書いたアレだ)、最初に撃たれるのは他の誰かさ、多分ね。

周囲の環境は全て敵だ
ハイヴは坊やのお友達じゃない。

「ここは<帝国>の惑星だし、地の利はこちらにある」なんてのはバカの考えることだ。坊やたちの任地はおそらく今まで経験した中でも最悪の部類に属するだろう。変異したネズミ、毒性の粘液が流れる下水、汚染された飲み水、放射性の嵐、肉を切り裂くほどの旋風、その他ありとあらゆるものが坊やたちを全力で殺しにかかってくる。それこそ最初の敵に出くわすずっと前からね。警戒を怠らず、決して油断しないことだ。そうすりゃ運が良ければ、生きたまま敵と戦うなんて機会も巡ってくるかもしれない。

あとアルマゲドンにはものすごい数のオルクがいるんだって? でも心配する必要はない。ハイヴのヤバさはあいつらにとっても同じだ。だから坊やたちが出くわすころにはだいぶ数が減ってることだろう。まさか地面から生えてくるわけでもないからね。いや待て、あいつらは生えてくるんだっけ? フラドと間違ったかな……まあいいや。せいぜい都会暮らしを楽しんでくれ。

ありがとう中尉。素晴らしいアドバイスだった。

諸君らがこれらのアドバイスを注意深く聞いていたことを祈る。何故ならば諸君らは一ヶ月間に及ぶ任務*を経て、我が軍が誇る最精鋭の古参兵としてただ今より異種族『浄化統制』抹殺部隊へと配属されることとなったからだ。

さあ、いよいよ奴らを地獄へ送るべき時がやってきた。

本日の思索
「ハデス・ハイヴ**から撤退することなどありえぬ。我らは最後まで戦い続けるだろう」

市街戦環境における生存術についてさらなるアドバイスが必要な場合は、死の惑星についてのアドバイスを再読し、その際は記事内の「ジャングル」を「工場」に、「野火」を「血に飢えた数千のオルク」にそれぞれ置き換えること。

* すなわち戦地への移送である。
** この引用句は異種族によって誘発された天体由来の地形変化によってすでに失効している。「ハデス・ハイヴ」を「ヘルズリーチ」に置き換えること。


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