<帝国>視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は総主長の復活に対する熱烈歓迎ムードをご紹介。
No, you can’t drop everything and join the crusade
不許可。征戦に加わるためであれ、持ち場の放棄は許されない。
兵士諸君、まずは落ち着き給え。
皇帝陛下の御子の1人が我々のもとに帰還なされた――このニュースに諸君ら皆が興奮するのは無理からぬ事だ。我々とて例外ではない。しかし忘れてはならぬ。我々にはまだやるべきことが残されているのだ。
先週、転戦中の複数の連隊から、進路を変え、<報復の御子>の軍勢に加わりたいとの請願が複数寄せられた。諸君らの請願は正式に受理、審議、記録された末に兵務局輜重官によって却下された。その理由としては、グィリマン閣下の所在が未だはっきりとは明らかでない*ことも挙げられるが、最も大きな要因は諸君らが未だ自らの戦闘領域にて完全なる勝利を手にしていないことにある。忘れるなかれ、勝利こそは皇帝陛下の犯すべからざる権利であり、それを妨げ、遅らせるものは大逆者と見做されるであろう。
諸君らの精神を奮起させるため、ここに総主長閣下御自らの言葉を伝える。これは間違いなく総主長閣下の復活に際して記録されたものである。
<帝国>の誇る兵士諸君、御機嫌よう。
<帝国>が今までその勢いを保ってきたのは、ひとえに諸君らの弛みなき努力によるものである。
我が父が築きし<帝国>の精神と魂が、10千年紀を経た今もいまだ衰えずにあり続けていることに、我が胸は高まりを禁じ得ない。
我が父、神たる皇帝陛下に対して諸君らが捧げる信仰と献身を目のあたりにすることで、我が信念もより確固たるものとなり、そして我らの中には、襲い来る敵をすべて討ち滅ぼすだけの力が備わっていると改めて確信した。
<帝国>よ永遠なれ、そして神たる皇帝陛下を奉ずる聖教会、とりわけ聖教会首座よ、永遠なれ」
――ロブート・グィリマン
これこそ総主長閣下直々のお言葉なのだ**。
さらに我々は「聖なる総主長閣下の復活に、忌まわしきエルダーが関わっている」という根も葉もない噂を耳にしている。このような主張は、当然ながら全くの虚偽である。ティラニッド個体群がティラン戦役において完膚なきまでに殲滅されてからと言うもの、惑星マクラーグに異種族が一歩たりとも足を踏み入れたことはない。総主長閣下がお目覚めになられたのは、ひとえに我らの熱烈なる祈りと、我らがケイディア星区で収めた大勝利によるものである。
要約:
ロブート・グィリマン閣下は帰還あそばされた。しかし閣下の姿を拝謁するための巡礼に出ることは許されない。閣下は我々がこの一万年間に成し遂げてきたことに至極満足しておられる。そして今この時より、人類すべてにとっての新たなる黄金期が始まるのだ。
このことを忘れぬため、下の感動的な図画を印刷し、諸君の連隊兵舎に貼り付けること。
勝利が待っている!
聖なる地球の御為に! グィリマン閣下の御為に! 皇帝陛下の御為に!
本日の思索:
「闘争心に信仰心が加われば、山を動かすことすら成し遂げられよう」
* 皇帝陛下に仇為す者の死体の山に、膝まで浸かっておられることは間違いない。恐らくはマクラーグと地球の間のどこか、聖なる地球への巡礼の途上にいらっしゃるのだろう。
**一万年間の間に生じた宗教再編の結果を考慮し、幾つかの言い換えを施している。