[Regimental-Standard] #67 帝国歩兵命令教則ガイド

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〈帝国〉視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は帝国防衛軍兵士に絶え間なく下される命令の従い方をご紹介。


The Imperial Infantryman’s Pocket Guide to Orders

帝国歩兵命令教則ガイド

傾注せよ、兵士諸君! 栄えある帝国防衛軍の一員として、諸君は様々な命令に従うこととなる。いかなる命令に対しても最大級の優先をもって従うべきであるが、帝国防衛軍の軍事力を担うのは以下の6つの命令だ! これらの命令を理解しているかどうかが、戦場での生死を分けることにもなるだろう*。

だが心配はいらないぞ、兵士諸君。無知による命令の誤解などは過去の出来事だ! この切り取り式ガイドがあれば、精密射撃が求められる時に間違って一斉射撃をしてしまったり、あるいはオルクとの白兵戦闘を命じられたのに間違って退却してしまったりなどといった事態を心配する必要はない。まさにポケットサイズの基礎訓練だ**!

よく狙え!
小銃の照準器の中で敵を捉え、確実に命中する機会を逃さず射撃せよ。諸君が射撃を一発外すたびに、兵務局の勤勉なる弾薬鍛冶の仕事が増えてしまうということを忘れないように。

前、撃てェ! 次、撃てェ!★
敵部隊を正面に捉える形で二列になること。前列になった場合はひざまずいてから射撃を行い、後列になった場合は立ったまま射撃を行う。

優先目標を排除せよ!
注意深く狙いを定めれば、慎み深きラスガンも強大なるラスキャノンに等しい威力を発揮する。敵巨大個体の弱点や脆弱部をよく狙うこと。敵の弱点が明らかでない場合は帝国歩兵初等戦意高揚読本を参照せよ***。

進め、皇帝陛下の御為に!
敵に向かって進撃しつつ、ラスガンの射撃は通常通り続けること。かくの如き高度な機動によって高い規律を見せつければ、寄せ集めの敵は恐怖のあまり逃げ出すことだろう!

戦線に復帰せよ!
これは諸君の戦略的転進を抑えるための指揮官による丁寧な通告である。これが効果を発揮しなかった場合、政治将校によってもう一度、今度はあまり丁寧でない通告がなされることだろう。

走れ! 躍進せよ!
敵の突撃や砲撃を避けるのは簡単だ。指揮官によってどのような危険がいつ、どこにやってくるかが通達される。諸君のやるべきことは一つだけ、その危険がやってきた時にその場にいないことだ。さあ足を動かし続けろ!

総員着剣!
近接戦闘訓練の成果が試されるときがやってきた! 兵務局支給のライザ式コンバットブレイドをラスガンの先につけさえすれば、恐るべき近接戦闘兵器の完成だ。遠距離におけるラスガンと同じぐらい強力であることは我々が保証しよう。

★パーキンスへ!
自分の前にいる兵士がひざまずいたのを確認してから射撃を行うこと!

以上のとおりだ、兵士諸君! このガイドは諸君の通常服名訓練の内容を網羅している。このガイドを手にした以上、無知であることはもはや何の言い訳にもならず****、命令が下されたにも関わらずそれに従わないことは臆病さと大逆の表れとみなされる。

本日の思索:
「一人の人間は軍隊ではないが、軍隊は一人の人間のごとく動かねばならぬ」

*オセアニア第49防毒中隊に起きた悲劇を誰が忘れられようか。彼らは退却命令を、事もあろうに着剣および突撃命令と誤解してしまったのだ。その後に起きた殺戮劇は帝国防衛軍の執念と武勇を大いに示すものだったが、しかし損害は計り知れないものとなった。制服、ラスガン、そして車両群が回収不可能なほどに損傷し、帝国兵務局にかなりの負担が生じてしまったのだ。
**念のため注意しておくと、このカードを所持していることは早朝訓練を欠席する理由としては認められない。
***ただし、敵が近接戦闘距離に近づいている最中に帝国歩兵初等戦意高揚読本を参照することは推奨されない。
****これまでも無知であることが何かの言い訳になったことはない。


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