GW公式ページのWarhammer Communityから今回は、間もなくヴィジルスにて対決を果たす二大巨頭の戦力分析をご紹介。
ウォーゾーン・ヴィジルス:アバドンvsカルガー
『Vigilus Ablaze』が地平線の彼方から間もなく到来し、ヴィジルスにおける戦いが最高潮へ達しようとしている今、我々はこの物語の劇的な最終章を飾る主人公と敵役に目を向けるとしよう。“強奪者”アバドンとマルネウス・カルガー、この41千年紀を代表する指揮官たちはいかにしてヴィジルスへと引き寄せられたのか? そしていざこの2人が戦場にて相まみえたならば、果たしてどちらに勝利の栄冠が輝くのだろうか?
“強奪者”アバドン
渾沌の大元帥, 黒き兵団を統べる者
銀河広しと言えども、“強奪者”アバドンを超えるほどの悪名を轟かせる者はほとんどおるまい。遙かなる昔、ルナーウルフ兵団の第一中隊長であった頃から彼は、戦いにおける技量と獰猛さによって広く知られていた。そして今や彼は総魔長たちや渾沌の神々からの寵愛を勝ち取り、大逆諸兵団の総司令官としての地位を確固たるものとしている。その権威は絶対であり、その邪悪なる偉業はもはや伝説の域に達している。
十二度に渡り大元帥アバドンが率いた〈黒き征戦〉は、その都度〈恐怖の眼〉の周辺星系に恐るべき損害をもたらしてきた。そして第十三時〈黒き征戦〉(かの要塞惑星が蹂躙された後は「ケイディア陥落」の名でより知られている)は彼のこれまでの努力がついに実を結び、“強奪者”にとってこの上ない勝利を刻んだのである。
しかしケイディアの破滅すらもアバドンにとっては真の目的を達するための単なる一要因に過ぎなかった。〈歪み〉の活動を抑制すべく作られった古代のパイロン・ネットワークが崩壊したことで、現実空間を引き裂く亀裂が銀河全域に生じたのだ。これこそが〈呪わしき傷跡〉であり、〈帝国〉領の半分が星辰波(アストロノミカン)による導きを失ってしまった。〈帝国途絶領域〉として知られるこれらの脆弱な星々を容赦なく襲撃しつつ、アバドンが次に目を向けたのは、〈大亀裂〉を横断する数少ない安定航路の1つであるナハムンド回廊の出入り口を守る惑星ヴィジルスであった。
十千年紀に渡る戦乱の中で、これまで何百もの惑星が大元帥の力により陥落してきた。ヴィジルスがそれらの惑星とどこが違うというのだ?
マルネウス・アウグストゥス・カルガー
マクラーグ卿, ウルトラマリーン戦団長
三百年以上の長きに渡り、マルネウス・カルガーはウルトラマリーン戦団を率いて〈帝国〉の防衛にあたってきた。この間、彼は邪悪なるディーモンどもを下し、数え切れぬほどの大逆者を屠り、ティラニッド集合艦隊から拠点惑星を死守してきた。彼が勝ち取った勝利の数はまさしく驚くべきものだ。〈帝国〉でも随一の伝説的な戦略的才能を有する一方で、カルガーは個人的武勇においても高き名声を勝ち得ている。彼はコーン神子飼いのエグザルテッド・ブラッドサースターやアヴァター・オヴ・カインに対しても一対一の戦いで勝利を収めており、コールドスチールリッジの戦いにおいてはかのスウォームロードを相手に生き延びた。
〈プライマリスへの一線〉を最初に超えたスペースマリーンがマルネウス・カルガーの如き伝説の英雄であったというのは至極当然のことであろう。マルネウス・カルガーはかつてよりさらに強靭になり、『ヘラクレスの鎧』として知られる精巧なマークⅩ“威厳”型機動装甲服に身を包んでいる。かの大元帥を下すことのできる定命の戦士が存在するとすれば、それはマルネウス・カルガーをおいて他にはおるまい。
マルネウス・カルガーは現在惑星ヴィジルスの防衛を指揮しており、接近しつつある大元帥に対抗するため疲弊した戦力の再編成を進めている。この要塞惑星に関してはロブート・グィリマン自らが死守命令を発し、マルネウス・カルガーも総主長の期待に背かぬことを力強く誓ったという。
どちらが勝つ?
2人の好敵手たちの紹介を終えたところで、次は惑星ヴィジルスの他戦いの次章において、彼らにそれぞれどのような優位があるのかを見ていくことにしよう。
戦略的卓越
十千年紀を越えて結実する長大な計画を練り上げたという点において、アバドンは長期戦の紛うことなき達人といえる。それとは対象的にマルネウス・カルガーは、絶えず変化を続ける状況に適応し、これ自らの味方につける戦法に精通している。急速にその性質を変え続けているヴィジルスでの戦況と、戦火に見舞われしこの惑星の支配権を現在カルガーが(脆くはあるが)握っていることを考えると、この点ではマクラーグ卿に軍配が上がると見てよいだろう。
艦隊戦力
帝国軍は次々とヴィジルス防衛に加わっており、それに伴って宇宙艦艇の増援も安定して星系内へと流入しつつある。しかしアバドンは旗艦ヴェンジフル・スピリットを筆頭に大規模な艦隊を率いており、小型艦が中心の帝国艦隊を質量の双方において圧倒している。この点では大元帥が明らかに有利だ。
武勇
マルネウス・カルガーとアバドンはこれまで数々の強大な敵を相手取った決闘に勝利してきた(あるいは少なくとも生き残ってきた!)。なのでどちらが強いかという問いに明白な答えをだすことは難しい。ただ、マクラーグ卿が新たなる強大な装甲服と高名なる「ウルトラマールの篭手」を身に着けているとはいえ、大元帥はこの世界で最も恐るべき2つの武器、すなわち魔剣ドラクニィエンとホルスの鉤爪を有している。彼らが互いに戦場で相まみえることがあるならば、アバドンの邪悪なる武具が彼に優位をもたらすやもしれない。
果たして勝者はどちらか? 間もなく発売の『Vigilus Ablaze』を読めばその答えが見つかるかもしれないね……。いずれにせよ、ウォーハンマー40,000のフェイズブックページでぜひ君の答えを聞かせてくれ!