<帝国>視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は暖かくも厳しい政治将校殿の真実の姿をご紹介。
政治将校は我らの友
朗報だ、兵士諸君。
間も無く諸君は、最高の戦友を迎えることになる。
我々がここで言っているのはもちろん、この農業惑星および諸君の小隊に先ごろ派遣された帝国督戦局の代理人のことである。
諸君らの中には、帝国教導院出身の歴戦の戦士たる政治将校とともに戦った経験がないものもいるだろう。さらにしばしば誤解されがちな彼らについて、あまり良くない噂を耳にしたこともあるかもしれない。政治将校についてはいくつかの共通した思い違いが存在する。本日我々はそれらを指摘し、諸君らが恐れる必要は何もないのだということを証明してみせよう*。
1) 政治将校殿は味方を撃つ?
まさか。政治将校が銃口を向ける相手は異端者と大逆者のみである**。いまだかつて忠勇なる帝国防衛軍兵士が帝国督戦局士官によって処刑された事例は一件も発生していない。逆に言えば、諸君らの隊に存在するあらゆる潜在的な大逆、裏切り、不品行の兆候は、ひとたび政治将校が到着すれば瞬く間に一掃されることだろう。
2) 政治将校殿は我々に大量の訓練と過酷な任務を課す?
正直に言おう。諸君らの腹回りは少々ふっくらしすぎているように見受けられる。諸君らが迎える政治将校の課す広範な訓練教程は、この低重力農業惑星で諸君らが身につけた脂肪を削ぎ落とす手助けになり、諸君らを精悍で凶暴な殺戮兵器へと変貌させることだろう! あくまで義務的な自己改善の一環だと思いたまえ。
3) 政治将校殿は部隊に撤退を許さず、そのためなら処刑も辞さない!
それは違うぞ! 諸君は勘違いをしている。そして我々の説明を聞けば必ずや納得するはずだ。実際のところ、政治将校のような英雄とともに戦うことで鼓舞された兵士たちは、撤退する必要もなければ撤退しようとも思わないのだ。政治将校によって彼らは厳しい訓練を経てきており、勝利は不可避なのだから。これこそが、政治将校の同行している部隊が撤退しているところを諸君が見たことがないことの理由である。筋道立てて考えてみれば、当然の帰結と言えるだろう。
ここまで読めばわかるように、新たな政治将校の着任は喜ぶべきことであり、そこにはいかなる危険も存在せず、諸君らが死に至るようなことも起こり得ない***。なおそれとは無関係な連絡であるが、パーキンス二等兵、政治将校殿が着任したらすぐに、大逆軍とのアルファ級交戦報告の件で出頭すること。
本日の思索:
“卑小なる精神を信仰で満たすことは容易い”
* 大逆、裏切り、規律の乱れ、清潔感の欠如、異種族に融和的な発言、兵務局非認可の髪型、あらゆる不服従は除く。
**ときに諸君らの隊の中でそうした不届き者が発見されることもあるだろう。
***生存は保障されない。