<帝国>視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから今回は<黒き征戦>の真実をご紹介。
<黒き征戦>とは何ぞや?
兵士諸君、姿勢を楽にして聞き給え。
昨今の感応通信塔からの報告に、<黒き征戦>という言葉が混じっていることについて、兵の間に動揺が広がっているようである。そこで我々はここに、<黒き征戦>の正体を伝え、諸君らが心配するような問題は一切存在しないのだということを明らかにしたい。そう、全ては我々の思惑通りに推移しているのだ。
腰抜けの大逆者どもが偉大なる皇帝陛下の威光に怯え、尻尾を巻いて逃げ出してからというもの、彼奴らは<恐怖の目>(それはまさに怯える背教者の目そのものである)に隠れ、スクラップのかけらを巡って互いに殺し合いを続けている。食糧が尽き、彼奴らが銀河最低の地*での生活を悔やみはじめるようになると、彼奴らはなけなしの運を投げ打って自らのちっぽけな王国を拡大すべく、<帝国>へと悪あがきじみた戦争を仕掛けてくるのだ。彼奴らは唯一の出口である<ケイディアの門>に向けて進むことになるが、これを乗り越えることができるものはなく、結局は元の忌むべき根無し草の暮らしへと逃げ帰ることとなる。
皇帝陛下の星々に満ちた平和と繁栄を目にしてもなお自らの不適格さと計画能力の欠如に気づかないのか、大逆者どもは時に<黒き征戦>**と呼ばれる徒党を組むことがある。通常<帝国>の諸軍は不忠の輩や大逆の戦闘集団などを1つ1つ潰していかねばならない。しかし<黒き征戦>において彼奴らは一箇所に集結するため、皇帝陛下の正義を一挙に下すことが可能となるのだ。
なので近い将来、諸君の連隊が召集されたとしても驚くには当たらない。忌むべき敵が愚かさを曝け出している場に赴くだけだ。<黒き征戦>の制圧任務はせいぜいちょっとした休暇のようなものであり、これに参加すれば訓練過程を通常より早く切り上げることができ、さらに技能章や勲章メダル、昇進***を得るさまざまなチャンスに恵まれることにもなるだろう。
忘れるなかれ、全ては我々の思惑通りなのだ!
本日の思索:
『疑念の入り込む余地なき精神のみが祝福に値する』
* <恐怖の目>領域は、皇帝陛下が征服の必要なしと見做したほどの無価値な空間である。
** 軍高官の大部分はこの現象について「様々な集団が離散集合を繰り返した結果の単なる偶発的な合流に過ぎず、意図された組織化などではありえない」と結論づけている。
*** 昇進の97.4%は上官の死亡に伴う野戦任官であり、勲章やメダルの99.8%は死後に授与されたものである。