【GW Webstore Blog】 04 APRIL 2016

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GW公式ページのブログを毎日翻訳してみようという無茶企画。

今日のお題は30周年マリーンモデルと、それにまつわる思い出話について。かなり難産だったのでいつもよりさらに読みにくいかもしれませんがご容赦ください。


MONDAY 04 APRIL 2016

Some Space Marines Perspective

スペースマリーン誕生30周年を記念して、原初のスペースマリーンモデルを再構成した少数限定ミニチュア「the Imperial Space Marine (2016)」をリリースする。このミニチュアは我々Games Workshopが誇りとし、さらに君たちと興奮を持って分かち合ってきた歴史の小片ともいうべきものだ。君たちの中にはかなりの初期から我々とともにこの歴史に携わってきたという人もいるだろう。Jimもそうした白髪交じりのベテランであり、今回は彼にこの新しいミニチュアについての考えを聞いてみよう。

1XL

あれは確か暗く恐ろしい1986年という年のある日曜の午後だった。その中でも特に暗く恐ろしい街のある食堂が突然、さらに暗く恐ろしいものとなった。それこそまさに初めて帝国のスペースマリーンが己の敵に向けて放たれた瞬間だったのだ。十代の頃の私の好敵手たる仲間たちは(なけなしの金を集めては鉛の小片を買って塗り、他のメンバーを驚かせるという目的でのみ協力しあっていた我々のグループに「友達」という言葉は当てはまらないだろう)はここ三年ばかりWarhammerを遊んでいた。”Warhammer”というのは我々が適切な移動と戦闘をするためのルールの名前だったが、実際のところこのゲームは(あるいは今時は「メタ環境」といったほうがわかりやすかも知れないが)とにかく移り変わりが激しく、そして必然的に不安定だった。同盟を組み、シナリオについて激しく協議して自陣営を有利にしようとし、そしてこっそりと相手を驚かせるような新戦力を組み立てた。どんな新しいミニチュアだって軍勢に加える事ができれば大きなアドバンテージになったので、ゲームは毎回ほとんどポーカーゲームのようなハッタリの読み合いになり、どちらの側も必勝の隠し玉を明らかにする完璧な瞬間を今か今かと待っていた。

ここで思い出さなければならないのは、当時このゲームには僅かなアーミーリストしかなく、しかもそうしたものはいくらでもゴマカシが効くようなやり方で計算されていた。私の居た厭世的な一団の基本的態度は、「もしそれがルールで厳密に禁止されてないなら、どんなことでもやるぞ!」だったし、そういうやり方は結果として、大いに論議を読んで私のアーミー配置を生むこととなった。すなわちクロスボウを持ったレッサーゴブリンばかりで盤面は埋まり、かの有名な「強大なる神殺しの A-Angor (訳注:ちなみにこのミニチュアです)」は彼の膝下程度の高さしかない屋外トイレから湧きだして奇襲を仕掛けてきた(ダンボールのトイレ小屋がWarhammerの情景モデルに含まれていた。もしかするとあれは犬小屋だったのかもしれないが、我々の間ではあれは屋外トイレだということになっていた。何しろ当時の私の街ではまだまだ現役だったから)。そんな調子だったからあの運命の日曜日、同じくフェザーストーンの苗字を戴いた兄弟が全くこのことを予想もしていなかった敵(私とChris)に忌々しい宇宙戦士をぶつけてきたとしてもさほど驚くことはなかった。その時巻き起こった論議(このモデルはどこから来たのか。この強大で神秘的な武器の能力をどうするか)については、ある意味ではわずかながら本当の意味でのWarhammerをしていたと言えるかもしれない。しかし我々の剣と魔法のウォーゲーム世界はその地軸を動かすこととなった。確かなのは、今でも覚えているが我々が一日がかりでそのミニチュアのことを調べたということだ。これは兄によって当時の(あるいは今でも)私を遥かに超えた水準のペイントがなされていた。まるで予言のようだが、兄はこのモデルのほとんど全体をダークブルーでペイントしており、この配色はその後も長年我々の中に集合的無意識として大きな位置を占めることとなった。

我々は最終的に帝国のスペースマリーンについて幾つかの納得行くルールをつくり、その後数ヶ月のうちに幾つかのスペースマリーンのモデルが我々のコレクションに加わり、冷戦時代の相互確証破壊のようなバランスが再び満足の行く均衡をもたらした。当時はあのワクワクするミニチュアが、まさかその後30年にわたって我々の空き時間やその他いろいろなものを支配するようになる代物の先触れであったなど予想だにしなかった。1986年の、それも年の瀬ごろになってようやく、中世的遠未来の宇宙を舞台にした全く新しいゲームが出てくるという噂が出回り始めた。そして我々のグループは大慌てで準備を始めることにした。急がなければ我々は進学によってバラバラの学校に散ってしまうからだ(私は運命的にもノッティンガムの学校だった)-しかしその話はまた別の機会に。来年かあるいは……。

Author: Davydd and Jim


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