[Regimental-Standard] #37 冬季戦

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<帝国>視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は帝国防衛軍の充実した冬季装備についてご紹介。


Winter Warfare

冬季戦

傾注せよ。兵士諸君。

昨今、兵舎において不穏なる噂*をいくつか耳にしている。兵士の中に、我が連隊の寒冷地用装備について疑問を漏らしている者がいるようだ。こうした不平は、我々の連隊が冬季の惑星フェンリス(スペースウルフ戦団の拠点惑星であり、彼らと同じぐらい獰猛な気候を有する)への配備を目前としているゆえに生まれたものであろう。諸君の不安を和らげるため、正しい状況理解のための有益な手引きを我々は用意した。

装備

戦場に配備される際、諸君は2種類ある戦地用手袋のうちの1つを装備することとなるだろう。

『もこもこ君』(その愛くるしい見た目から命名)は比類なき保温性を有し、断熱性の繭状構造***によって諸君の指をしっかり包みこむ。注意:もこもこ君を身につけたまま射撃を行うことはできない。敵が目撃された場合、手袋を脱いでから射撃し、敵の無力化が確認されてから手袋をはめ直すこと。ただし手を寒冷環境に5秒以上露出させることは深刻な結果をもたらすことがあるため推奨されない。

より伝統的なデザインの帝国防衛軍標準手袋は、装着したままでの射撃が可能である。戦術的柔軟性に配慮した結果、この手袋は再生繊維で編まれており、その保温効果は限られている。さらに手を温めたい場合は、加熱状態にあるラスガン弾薬パックを握るか、あるいはポケットに手を入れること。

帝国防衛軍標準装備

雪中迷彩が欠乏していることについても心配は無用だ。その場に150標準秒も止まっていれば、諸君の軍服は周囲の風景と見分けがつかなくなっていることだろう。さらなるカモフラージュが必要である場合、『聖セレスティン式』が確実である。背中から地面に倒れ込み、腕を伸ばす。そして頭から腰まで羽ばたくように腕を動かす。十分な迷彩効果が得られたと感じるまでこれを繰り返すこと。

標準戦闘用ブーツはこのような気候での戦闘にも十分な性能を発揮する。確かにこのブーツには洗練された滑り止め構造が欠けているが、諸君はかの地でほとんど常に膝まで雪に浸かって戦うのであり、転倒や滑落の可能性はほとんど存在しない。しかしながら、靴下は重ね履きしておくことを推奨する。

最後に、戦闘が長引いた場合、体温を維持するため対手榴弾陣形を解き、互いの距離を詰める必要があるだろう。しかしそのよう場合でも、過度に親密な振る舞いは許可されない。あまり距離を詰め過ぎないこと。

戦術

残念ながら生産の遅滞によって、我々にはスコープや照準装置が支給されていない。さらに当然ながらブリザードの吹き荒れる中で敵を狙うことは通常より困難を伴う。しかし恐れることなかれ、敵はその傲慢さのあまり、常に目立つ色の装備に身を包んでいる。よって諸君は遠くからでも敵を視認し、容易に狙いを定めることが可能である****。

そして確かに我々は防弾ジャケットを冬季用コートに交換している。しかし防御性能についての心配は無用だ。敵はその攻撃の多くを炎に頼っている。そして夜間訓練に出た新兵がみな体験する通り、湿潤環境における点火は困難であり、激しい吹雪の中であればなおさらである。すなわち敵はもはや丸腰に等しいとさえ言えるのだ。

来たるべき戦いへの備えが完璧であるというのがこれで分かったはずだ。以降は戦闘準備に関連する無駄話は慎むこと。この命令に従わなかった兵士は、先ほど挙げた数々の装備の助けなしで戦場へと配備されることとなるだろう。

本日の思索:
『宇宙は過酷にして冷たく、人類の存続などは気にもかけることはない』

*これらの噂は全て偽りである。
**もし諸君がこのような行いに手を染めていた場合、直ちに連隊司令官あるいは最寄りの政治将校へと報告せよ。彼らは諸君が安心できるよう最大限の処置を施してくれるはずだ。
***この断熱生地は可燃性である。
****狙いを定めることが困難である場合、より有能な兵士に自らの武器を手渡すこと。


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