〈帝国〉視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は誘惑に絶対負けないためのお役立ちアイテムをご紹介。
耐誘惑装備
ごきげんよう、兵士諸君!
〈歪み〉由来の異種族によっていくつかの連隊が壊滅した事態を受けて、これまでいくつかの応急的な対策が取られてきた*。今回のレジメンタルスタンダードでは、満を持して防護装備テクノロジーの新たな進歩について発表しよう。一連の技術革新により、君たちはフラックジャケットがその定命なる肉体を守るのと同じぐらい効果的に魂をも守れるようになったのである。
この新しい耐誘惑装備は、戦場の中においても外においても諸君の五感を不当なる誘惑から守るよう設計されている。〈歪み〉生まれの異種族が放つ偽りの囁きや刺激的な香りに諸君の聖務が妨害される心配はもう無用だ!
耐誘惑装備の内容は以下の通り:
(a.) “平静(コンスタンス)”級音声遮断聴覚プロテクター2個。音波兵器および誘惑の囁きからの防護を提供する。
(b.) “不屈(フォーティチュード)”級味覚無効化タブレット50個。過度に豪奢な食事による不当な刺激を防ぐ。
(c.) “分別(プルーデンス)”級視覚隠蔽装置1個。内部には皇帝陛下の御姿が描かれており、煩悩を煽りかねない光景から目を守る。
(d.) “節制(テンペランス)”級耐触覚ガントレット2個。100%合成グロックス毛により、触覚を対象にではなく篭手に集中させる。
(e.) “警戒(ヴィジラント)”級香草玉1個(頭部装着用ストラップ付き)。諸君の鼻腔に浸透せんとする邪悪な蒸気を苦味に満ちた香りのハーブによって浄化する。
超自然的な衝動が湧き上がってくるのを感じた場合は、これらの耐誘惑装備をすべて装着した上で再び戦闘を再開すること。感覚の遮断が諸君の戦闘パフォーマンスを低下させる恐れがある場合は、諸君の熱意が許容可能な水準に回復するまで ** の間、政治将校殿が抱くであろう深い失望について思いを馳せること。それに加え、許容可能なレベルの苦痛によって諸君の戦闘効率を向上させるため、さらなる通達があるまであらゆるフラックアーマーの内部防護パッドは取り除かれる***。
++ 本日の施策:希望は過ぎたる豪奢なり ++
*S・カーリン上等兵は、銃剣をレマン・ラスの正面に取り付けた上で敵個体に激突と後退を繰り返すという奇抜な戦術により死後昇進を受けた。「カーリン機動」を再現したいと望む兵士はすべて大歓迎だ(ただしそのためのレマン・ラス再配備申請は自分で行うこと)。
** もしくは政治将校殿が自らの深い失望をボルト弾によって表明するまで。
*** 防護パッドが無駄になってしまうのではという心配は無用だ! 取り除かれた裏地は、諸君の指揮官の枕のフワフワ加減を20%増加させるためにリサイクルされる。