[Regimental-Standard] #12 包囲戦線101――攻撃

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Regimental-Standard.comという謎のティザーページから今回は敵要塞の必勝攻略法をご紹介。


Siege Warfare 101 – Attacking

header1(1)

包囲戦線101――攻撃

<帝国>のタンクコマンダーは銀河でも最も勇敢かつ勇猛な戦車指揮官である。彼らは自らの安全を全く顧みず、戦車砲塔の前に立ちふさがる敵の強大さを一切気にも留めず、決してハッチを閉めて戦車内部で縮こまるような真似はしないのである。

righteous might of the Emperor’s armies in open battle.

それとは逆に<帝国>の敵どもはどれもこれも軟弱にして臆病な恥知らずばかりであり、開けた場所で皇帝陛下の軍隊が持つ正義の力に立ち向かうよりも、分厚い壁の向こうや深い塹壕に隠れることを好む。

帝国防衛軍における諸君の軍務期間において、諸君は敵を隠れ場所から引きずり出したり要塞へ強襲をかけるため召集されることとなるだろう。戦車大隊の鎧われし剛力と砲兵中隊の憤怒による支援を受ければこの任務は決して困難ではない。

諸君の指揮官は包囲戦を熟知しており、完璧な包囲を遂行するために必要なあらゆる戦術に精通している。指揮官の命令に従い、彼らを勝利へと導くのだ。

important

重要

士官以外は以下を読むべからず
従わない場合は略式処罰の対象となる

第1節の記述に反して、包囲戦は疲弊と流血に満ちた事業である。しばしば死傷率は極限まで高まり、時にそれを超えることとなる。貴官は多くの兵士を失うであろう。しかし幸運なことに、皇帝陛下の取り計らいで我々は溢れんばかりの兵士を有している。

以下は包囲戦を行う上での正しき手順であり、常にこの手順に従うこと:

敵要塞を包囲せよ

敵要塞の完全な包囲を確実なものとせよ。敵どもが包囲を突破し皇帝陛下の正義の鉄槌から逃れることなどあってはならない。もし貴官に十分な数の兵士がいるならば、敵構築物の周囲に文字通り肩と肩が触れ合う間隔で立たせて遮断線を構築せよ。この陣形はグレネードやその他榴弾砲にとって格好の的となるが、しかしこの勇気と鋼鉄の光輪が敵にもたらす心理的効果に比べれば死傷者の僅かな増加など取るに足らないものだ。

敵の守備を調査せよ

遠方より敵陣の弱点を発見するのはなかなか容易ではない。その代わりに、諸君の隊で最も足の速いものを招集し、敵構造物に近づかせて直に目視させるのだ。この方法にはさらなる効能があり、地雷原や電気罠、落とし穴といった貴官の攻撃の妨げとなるような罠を明らかにすること出来るのだ。弱点を探す兵士に武器は必要ないということを忘れてはならない。彼らを送り出す前にすべての装備を確実に回収しておくこと。

敵の弾薬を消耗させよ

ひとたび包囲が完成してしまえば

敵の補給物資と弾薬は自ずと限られてくる。今この瞬間に貴官の隊に向けて放たれた1発の射撃は、すなわち最終突撃の際に放たれなくなった1発でもあるのだ。もちろん貴官自身への補給もまた限られている。糧食の潜在的消費量を減らす1つの方法は、反抗的な兵士をいくらか敵の弱点と思われる箇所に事前突撃させることである。これは的に弾薬消費を強いることができ、さらに我々の兵士がいかに恐れ知らずかを示すことで敵の士気に打撃を与えることも出来る。

bastion

叛逆者の掩蔽壕の一例。これはより大規模な渾沌要塞の一部である。

誇るべきSTCの設計が大逆的に堕落していることに注目せよ。
――斯様な構造物はその内部にいる臆病者どもと同様、破滅に値する。

敵陣地を叩け

砲兵部隊は包囲戦の成功にとって欠くことのできない要素*である。諸君に随行する砲兵部隊に敵要塞の砲撃を命じよ。その際、砲撃は絶え間なく続ける必要がある。
この戦術は長期の包囲戦において兵士の睡眠を阻害するとの懸念を表明する士官**もいるが、実際のところそれは朗報である! 包囲戦の間、貴官はすべての兵士を興奮剤抜きで24時間配備することが可能なのだ。もちろん士官には兵務局認可の聴覚遮断機が支給される。

守備の裂け目を見つけ出せ

最終突撃を敢行する前に、敵陣の最も脆弱な部分を必ず識別せよ。もし貴官が適切に任務を遂行してきていれば、砲兵弾幕か予備突撃により攻撃を集中させるべき箇所が明らかとなっているはずだ。もしそうでないならば、敵弱点が明らかとなるか、あるいは人員と弾薬が尽きるまで前段階の手順を繰り返すこと。

最終突撃を敢行せよ

軍勢を招集し、栄光ある最終突撃を敢行せよ。勝利は目の前だ。

注意:我々は敵要塞に対する最初の直接攻撃を貴官自ら指揮することは推奨しない(一般的にこれは決死隊戦術として知られる)。もしこれが失敗に終われば貴官は殺害され、より有効な別の攻撃のために軍勢を召集することもできなくなるからだ。その代わりに、もし突撃が成功裏に終わることが明らかとなった時は前線に通信し、貴官が陣形の先頭に適切な場所を見つけるまで連隊に待機するよう命じること。戦勝者たる貴官のブーツの下に置かれるに相応しい敵兵の死体を探すことを忘れてはならない。

皇帝陛下が諸君の努力をお導きにならんことを。

本日の思索:成功は記念されるが、失敗は単に記憶されるに過ぎない。

*もし貴官の軍勢が砲兵の分遣隊を割り当てられていない場合、貴官は通常の支援兵科を用いる必要がある。迫撃砲と誘導弾発射筒は、一定の局面においては、十分に有効である。こうした状況においては死傷率が事前予測を上回るであろうということに留意し、適切に計画せよ。
**この不愉快な者達は、共感の不適切な適用のかどで連隊付政治将校により略式処罰された。


スポンサーリンク
広告1
広告1

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする