[Regimental-Standard] #73 コノール戦役日誌、パート2:コノール

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〈帝国〉視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は惑星コノールにおける戦いの様子をご紹介。


Konor War Diaries – Part 2: Konor

コノール戦役日誌、パート2:コノール

惑星アスタラミスでの勝利を目前に控え、我らが誇る移動報告官の労苦に報いるべく、彼にはさらなる任務が与えられることとなった。次なる取材先は惑星コノールだ:

私は星系の名を冠する惑星コノールへと再配属されました。ウルトラマール特別区における産業の中心地*をこの目に収めるまたとない機会と言えるでしょう。なにしろこの惑星は通常、帝国技術局の従僕や下級労働者、そして技能奉仕者を除いては足を踏み入れることが許されていないのですから。数日間に渡るトンネル戦闘を経て、私は幸運にもこの惑星の工業区画を一生分味わうことが出来ました。そしてどうやら敵の攻勢が弱まる気配はないようです。これで取材対象に困ることはありません!

私は現在、サヴラー投薬兵連隊の特殊近接戦闘兵の一団とともにこの惑星へ駐留しています。帝国防衛軍連隊の多様性はまさしく驚くべきものと言えるでしょう。更に彼らの淹れるリカフは絶品です! これは連隊の標準的な精製規則に則った入れ方だそうですが数日間眠ることすら出来ないほどの効き目がありました**。

不運にも、我々が配備された部隊はその真価を発揮できずにいました。敵陣との間に広がる溶解した金属とプロメチウムでできた河川が、古き良き銃剣突撃を阻んでいたのです。しかしクリーグ連隊がついに渡河を試みます。彼らは我が身が燃えるのも物ともせずに敵へと迫ります。そして燃え盛るクリーグ擲弾兵は近接戦闘において驚くほどの戦闘効率を発揮しました***。

この惑星の奪取に向けた彼奴らのなりふり構わなさは驚くべきものであり、大逆軍はありとあらゆるところから戦力を寄せ集めることを余儀なくされています。敵が用いる戦法の野蛮さは筆舌に尽くしがたい者です。あるときは髑髏の面甲を被った戦士たちが人の四肢をちぎり取るなどして恐怖戦術を試み、数百もの常人の兵士たちが主力を守る生きた盾として駆り立てられ、さらには邪悪なる異能者の凶悪な精神波によって一個連隊が丸々後退を強いられたこともありました。しかし幸運にも我々はレイヴァー、徴集兵、そして帝国逓信局の認定異能者による混成部隊によって救われました。〈帝国〉の団結の力にはいつも感銘を受けるばかりです。

帝国最高司令部によれば大逆者どもの軍勢は比較的少数とのことです。だとするならばその大半がこの戦線に張り付いているに違いありません。奴らの増援が尽きるのも時間の問題でしょう。〈帝国〉の公式発表から計算すれば、もはやこの惑星に大逆のスペースマリーンは数十人しか残っていないはずなのですから。我々は現在のところ敵戦力の6000%を撃滅していることになります。実に素晴らしいニュースと言えるでしょう****。

我々は奇妙に変異した異種族の一団から攻撃を受けました。しかし……

我々の連隊はその英雄的な勇気によって敵を完膚なきまでに打ち倒しました。この功績はまさしく心に謙虚さを、そしてその手にラスガンを抱きし彼ら兵士たちの偉大さを物語るものに他ならなりません。その直後に発生した、この戦いとは無関係な工業的事故により全戦力が失われてしまったことは誠に残念ですが、しかしそれも彼ら戦士たちが不死なる皇帝陛下の身許の旅路を早めたに過ぎないのです。皇帝陛下に栄光あれ。

不運にも、通信文はここで途絶えてしまった。デリック報告官、幸運を祈る! 我々〈連隊旗〉紙編集部一同は、彼とともに取材できないことを実に残念に思っている。

本日の思索:闘志に信仰が加われば、山を動かすことすら造作もない。

* これは最近までのデータであり、現在は異なる。昨今発生した特殊事態に対応するため補給線の再構築が行われた結果、惑星コノールで生産されている物資の大半は惑星コノールで消費されている。良い点を挙げるとすれば、これにより兵站関係の書類仕事に費やされていた途方もない人月が節約されたということだ。
** それとは無関係な事柄であるが、ラヴラー投薬兵連隊の全兵士は偶発的なフレンゾン過剰摂取に対する応急処置法を身につけることを義務付けられている。
*** 注意すべきは、我々はこうした勇気あふれる行為を大いに推奨する一方で、しかしこうした行いは時にラスガンや軍服に重大な損傷をもたらすとともに、こうした殉教的前進の最中や後には諸君の命令に対する応答性は著しく減少することが予想される。よって、まず非耐火性の物品全てを近くの帝国兵務局担当者に預けてからこうした行為を行うこと。
**** この数値に矛盾があると感じた場合は、許可なく暗算を試みたという違反行為について政治将校に出頭すること。


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