[Regimental-Standard] #43 調査結果『ケイディアにネクロン存在せず』

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<帝国>視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は惑星ケイディアの異種族フリーな成分表示をご紹介。


No Necrons on Cadia, study finds

調査結果『ケイディアにネクロン存在せず』

御機嫌よう、兵士諸君。

諸君らは現在、ケイディアでの任地生活を満喫していることと思う。ケイディアは完璧に安全であり、この安全が揺らぐことは決してない。

今回我々は、諸君らの中で不穏な噂が生まれつつあるということを耳にした。曰く、ケイディアにおいて異種族、特にネクロンと思しき個体が目撃されているというのだ。

こうした噂はもちろん一笑に付されるべきものだ。人類こそは、オキュラリス・テリブスの不穏なる眼差しに耐えるだけの勇気と意志力を持つ唯一の知的種族である。ケイディアで目撃されているという『鉄人』は、実際はマンドラゴラエあるいはメデューサⅤのデスリーパー個体を夜道で見間違えたものに違いあるまい。

最も可能性が高いのは、帝国技術局の忠誠篤き司祭のうちの1人を見間違えたという可能性だ。彼らは惑星防衛システムの(あくまで定期的に実施される)総点検のためケイディアへと配備された。それもみなケイディアの揺るぎなき安全を維持するためである。帝国技術局と共に戦うのが初めてだという兵士にとって、彼らの姿は一見すると奇妙で非人間的なものに映るかもしれない。しかし彼らに施されし改造はすべて祝福済みであり、決して異種族ではありえない*。そのことさえ納得すれば、彼らを受け入れることは容易いだろう。

実際、ケイディア及びその衛星群に対する広範な調査の結果においても一切の異種族汚染は確認されていない**。

かつて、惑星ケイディアを覆う塔状構造物が太古の異種族文明の遺跡なのではないかという憶測がなされたこともある。しかしこの説は誤りであることが既に証明されている。我々はここに、異種族生物学の権威であるオーシオン・カースス***が939.M41頃に行った惑星ケイディアの調査結果****をお伝えしよう。

「惑星ケイディアの詳細かつ徹底的な調査の完了に伴い、私はここに敢然と宣言するものである。惑星地表に散在せし『パイロン』と呼ばれる塔状構造物は異種族由来のものでは断じてなく、ケイディアの不自然な(しかし完全に自然な)地質学的プロセスによって生じた自然の産物にすぎない。ケイディアに初めて知的種族が定住したのは、約一万年前の大征戦における人類入植であり、そのことは現在この惑星に暮らす圧倒的人口を見れば明らかである」

そういうことだ。兵士諸君。

これこそケイディアが異種族汚染とは全く無縁であることの決定的証拠であると言えよう。

諸君は安心して、ケイディアの完璧なる安全を緊急に維持するための実戦的な準備を続けてほしい。

本日の思索:
『異種族を知ることは、異種族を憎むことである』

*この結論に異議を申し立てることは大逆である。この規則からの逸脱した場合、ただちに連隊付政治将校へと報告せよ。
**上に同じ
***高い評価を得た研究論文『フラドの移住習性:自然を蝕む大いなる疫病』および草稿『惑星フェンリスに狼なし』の著者である。後者の論文はオーシオン・カーススが不幸な獣害事故によって早すぎる死を迎えたことで未完に終わった。
****この調査に要した費用の一部は『兵務局適正情報配布士気向上省』(略称MDCPIDMU)からの援助によって賄われた。


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