オルク視点で40k世界を解説しているRegimentul-Bosspoleから、今回はオルク流の戦術解釈を(ひと足お先に)ご紹介。
INTRODUCIN’: DED KUNNIN’ TAKTIKS
死ぬほど賢けえ賤術ってやつを教えてやるぜ
傾注しやがれ、兵隊ども!
俺たちゃあィンゲンの秘密兵器「レジメンタル・スタンダード」をブン捕った。
技術屋連中がこいつを注意深く調べて分かったのはこういうことだ:
– 文字が書かれたこの紙っペラには魔法の力が宿っていて、ィンゲンどもの殺る気を高める。
– こいつを使って「直接」殺ることも不可能じゃあねえが、だいぶ時間が掛かるし血で文字が読みにくくなっちまう。
– そんだけ。
ブラッドアックス氏族のアラシ兵隊たるオルグラック・バッドファング、すなわち俺様は、このレジメンタル・スタンダードの秘密を解き明かし、アイデアを拝借した*ってわけだ。
ほんじゃあご紹介だ:
レジメンツル・ボスポール
知識こそ力、ほんでその力でマヌケどもをブッ潰すってわけよ
これから毎週**、俺様がこの惑星のィンゲンどもから拝借したコツをてめえらに教えてやる。まずは基本から行くとしよう。
てめえらが殴り合い以外に大して興味がねえってことはよく分かってる。だがな、ィンゲンどもはいわゆる「賤術」(汚ねえやり口)を発明してやがる***。そこで今日は、奴らの秘蔵本を手に入れた俺様が、イカした頭脳でこいつをオルク流に仕立て直して、スクイッグ並みの脳ミソしか持ち合わせてねえ連中にも分かるようにしてやろうってわけよ。
〈いくさの聖典〉
(コデックス・グァァァグスタルテス)
コンバットナイフ、ボルトガン、そしてグレネードにより、スペースマリーン****は敵をことごとく圧倒す。そしてチェーンソードこそはスペースマリーンの意志が顕現せし武器なり。スペースマリーンはいかなる武器、いかなる戦場にも精通すべし。たとえ敵の猛攻を受けようとも、必ずやスペースマリーンは敵を押し返すべし。スペースマリーンが敗北を知ることなどありえぬ。
てめえらは最強だから遠慮なくブッた斬っていけ。
敵を知り、己を知るならば、一度たりとも敗北することなく百の勝利を得ることができよう。賢明なる戦士たるもの、自らの意思を敵に強い、なおかつ敵の意思によって強いられることは防がねばならぬ。
賢く立ち回れ。そんでブッた斬れ。
戦術分隊は敵の射撃を誘引することにより、撃滅分隊が有利な射撃地点から敵を攻撃することを可能とせしめよ。
他のオルクが敵に向かって喚いてりゃあ、その間に分捕り屋(ルータ)があらかたブッ飛ばしてくれるって寸法よ。
常に落ち着き、用心深くあれ。さながら旅人が川を渡る前に枝を用いて深さを測り、慎重に浅瀬のみを歩むが如く……。
わからん。
弾薬は節約せよ。
どうやら誤植があったみてえだな。ちょっと待ってろ。
弾薬は節約
せよすんな
こいつでカンペキだ。
こんだけのウラワザがありゃあ、オルクを止められる奴なんざぁいねえ!
俺様はまた来週戻ってきてやる。そんときはドガドガの使い方を教えてやるから楽しみにしとくんだな。
++本日のオルク: ボグレブだ。こいつはデカい帽子をかぶったィンゲンにスティックボムを食らわせて、その残りカスをスクイッグに食わせてやった。成仏しろよ、バウンシィ。てめえはいいスクイッグだった。美味かったしな。++
* えっと、ほんとのところを言うと。兄貴は格下野郎にこいつを書けって命令しただけでしよ。でもわしがきちゃまにそう言ったってことは兄貴には内緒でし。――スニヴリット
** もちろん俺様が飽きたら終わりだ。
*** 中でも肝心なのは「銃剣を装着せよ!」ってことだ。どうやらィンゲンは俺様が思ってたよりもいくさのことがちゃんと分かってるらしいな。
**** スペースマリーンってのはィンゲンが奴らの頭目(ノブ)を呼ぶときの名前だ。こいつはただのィンゲンよりもいい殴り合いが楽しめるが、食う前に「皮」を剥かねえとキバが折れちまうから気をつけろ。