Regimental-Standard.comという謎のティザーページから今回は銀河最強兵器たるラスガンの取り扱い方をご紹介。
諸君のラスガン
銀河最強*の兵器
ラスガンこそは歴史上考案された中でも最良の歩兵携行火器である。
機能性、実用性、そして耐久性の頂点を極めたこの兵器は異種族ども**の羨望の的であり、今まで数知れない惑星を救ってきた。帝国防衛軍による統制の取れた雷鳴の如きラスガン一斉射は、銀河中で最も恐怖と尊敬を受ける力であると同時に、<帝国>が持つ強大なる軍事力の根幹をなすものである。
戦いにおいては、個々人の力が統合されることで成功が生まれる。そして戦いの前の祈祷において個々人の声が隊全体の詠唱へと加わるように、自らのラスガンをもって勝利のコーラスへと加わることこそが諸君の責務なのである。
諸君は自らのラスガンについて疑いようもなく熟知していることと思うが、しかしこの技術の何が真に驚異的であるのかについて考えることを止めてはいないだろうか? もしそうであるならば、今こそそれを知るべき時である。
…
よくぞ戻った。ラスガンが尊敬を得るに相応しい真の価値を持つ武器であることについて納得できただろうか。もしまだであるなら、前段をもう一度読み返すのだ。もしそれでもまだ納得行かないようなら、連隊付政治将校に報告し、追加ガイダンスを申請せよ。
諸君のラスガン:
ラスガンの各部品は、堅牢なる外装から正確極まりない命中精度を生み出すスコープやバレルに至るまで完璧に最適化されている。以下に示す通りの分解整備を定期的に行うことが諸君には求められる。これは誤作動防止のためではなく(ラスガンはあまりに優れた武器であるためそのような心配は不要である)、ラスガンに宿る機械精霊を称えるためである。正しく適切な整備によってのみそれは可能となるのだ。
1. ケイディア製ラスガンシャーシ
耐水、耐腐食、100%リサイクル可能^
2. 着脱式銃床
効果的な殴打武器。取り外すことで近距離での取り回しを向上可能。
備考:取り外した場合は紛失しないこと。
3. アダマンチウム合金バレル
10万回の射撃も可能。
4. 高チャージ・パワーパック
温度を頻繁に確認せよ。もし低温なら射撃が十分に行われていない。直ちに射撃を開始せよ。
パワーパックを取り外し、裸火に晒すことで再チャージが可能である。注意:もし再チャージが正しく行われなかった場合、非常に珍しいケースであるが、爆発する可能性がある。
5. オプションの帯紐
注意! 窒息の危険あり。高度衣服訓練を完了するまで使用してはならない。
^諸君が死亡した場合、この武器は次なる新兵へと手渡される。
備考:上に示されているのは尊ぶべきケイディア様式のラスガンであり、薄明の宙域に巣食う叛逆スペースマリーンや叛逆者どもによっては宿敵とも言える武器である。他にも<帝国>の各所にて幾つかの様式のラスガンが製造されており、それらはいずれも並外れた兵器である。
ラスガンの限界:
ラスガンに限界など存在しない。だがもちろん、その他のあらゆる武器と同様、特定の部位に対してはより有効である。もし諸君が敵を倒し損ねた場合、責任は諸君にある。このような過ち――そして過ちに伴う確実なる死――を防ぐため、以下の標的ガイドに必ず従うこと。
軽歩兵
敵歩兵に対しては、頭部と胸部を狙え。帝国技術局の調査によれば、敵性存在は心臓と脳に巻き付くことによってその個体を支配している。よってそれらを破壊し安全を確保せよ。
重装備の敵
目と関節部を狙え。敵を無力化し、しかるのちに近距離で銃床にてとどめを刺すのだ。
追補:幾つかの叛逆者ないし異種族の軍勢もまたラス技術を用いているとの報告が寄せられている。しかし彼奴らの武器と<帝国>のラスガンを混同してはならない。技術や工夫を欠いたまま製造されたこれらの不浄な兵器は懐中電灯より多少はましという程度の出来であり、擦り切れた防弾装甲にさえ傷一つつけることは不可能である。
本日の思索:開かれた精神を要塞に例えるならば。その門は開け放たれ、防備は皆無である。
*これは比喩表現である。
**諸君の光線兵器が秘める殺傷力にわずかでも追いつくため、異種族どもは粗野な実体弾や不安定なプラズマ弾を用いることを強いられている。諸君は皇帝陛下の祝福を受けているのだ。
コメント
いや~、このシリーズ読んでると「帝国こそ最強」と思えてくるから不思議なものです(笑)
衰えたりといえども動員できる軍事力で考えれば帝国はこの一万年間ずっと最強の座をキープしてますからね!