Regimental-Standard.comという謎のティザーページから今回は(帝国防衛軍の次に)偉大な帝国宇宙軍が誇る万能輸送攻撃機ヴァルキリーをご紹介。
勝利の翼に乗って
傾注せよ、兵士諸君。
本日我々は大空の支配者にして強大な力を持つヴァルキリー輸送攻撃機について学び、心得違いをした敵どもの飛行機に関する叛逆的な噂*を一掃する。
高貴なるヴァルキリー
太古の地球における神話では、戦乙女が英雄たちを天国へ導いていた。それは今でも概ね正しい。ただし現在では、英雄たちといえば勇敢にして恐れを知らぬ帝国防衛軍兵士のことであり、兵士たちは皇帝陛下の名のもとに勝利を導くのだ。
ヴァルキリーのパイロットは帝国宇宙軍の精鋭である。帝国宇宙軍といえば、諸君も知っての通り、皇帝陛下の目から見て栄光ある我々帝国防衛軍の次席に位置する組織である。並外れた技量を持つこのパイロットたちは虚空に浮かぶ大艦隊での平穏極まりない暮らしを抜けて我々のもとに大喜びで馳せ参じてきており、彼らは諸君らを積み荷として載せ銀河で最も危険な戦闘領域の中へ飛び込むという特権が許されている。
ヴァルキリーの機体自体もまた輸送機と攻撃機の性能が完璧に組み合わさった逸品である。ヘヴィボルター、マルチレーザー、そしてミサイル群により、本機は究極の殺戮機械となっている。全てのヴァルキリーは重力降下装置が搭載されている。これを用いれば素早く勝つ安全に諸君を戦場へと配備することが出来る。決して遊興として使う事のないように。
ヴァルキリーは汚らわしき異種族が持つあらゆる航空機とも対等に戦うことが出来る。もしヴァルキリー編隊が敵を前に戦場から飛び去ることがあったとしても心配はいらない。彼らは単純に燃料と弾薬の再補給に向かっただけであり、まもなく攻撃を再会するために戻ってくることだろう。
頑丈なる装甲
勇気の盾二連スラスターエンジン
憤怒の翼に乗って撃墜マーク
英雄たちの記録
異種族の下劣なる航空機
ここ3日以上に渡って、諸君らのうちの数人が敵航空攻撃によってもたらされた大量の「戦死者」についての報告を心配して我々に投書してきている。原因調査の結果、これらの事例は偽造されたものであるかあるいは大いに誇張されたものである事が分かった。真実は以下の通りだ。ある一瞬に敵航空機が頭上を飛び、孤立していた分隊の兵士たちが粉々になる。しかしこれは単なる事故であり、敵航空機の性能は何ら関係ない。注意力に欠けた**兵士というものは軽率に地雷を起動させ、なんの前触れもなく吹っ飛ぶものなのである。
ここではっきりさせておこう。敵航空機が諸君を撃ちぬくことなど不可能である。エルダーどもの薄っぺらい飛行機はスピードを重視するあまり地上の目標を補足することが出来ない。オルクの戦闘機は原始的であるうえ劣悪な武器を装備しているため射程が短く、真正面に近接した目標にしか攻撃を命中させることが出来ない。ネクロンの航空機は火器とエンジンが同じ動力源に依存しており、移動中の射撃が不可能だ。
ヴァルキリーが撃墜されているなどという如何わしい報告も我々は受け取っている。安心したまえ、昨今の戦闘領域においてヴァルキリーは一機も損害を出していない。もし諸君がそうした出来事を目撃したというのであれば、それは単に敵砲火の中で熟練のパイロットが高度な着陸をしただけのことであり、そこでの爆発は確実に敵機のものであるか、あるいはまたしても着陸を成功させたことを祝して花火を打ち上げたのやもしれない。もしこうした説明に納得いかない部分があるようなら、さらなる詳細については連隊付政治将校へと問い合わせよ。
本日はここまでだ。兵士諸君。
*諸君が聞いた噂が果たして広めるに値するものか確かめたい? それならば連隊付政治将校に確認せよ。
**忘れるなかれ。諸君の生は皇帝陛下に帰する。死亡することは禁じられており、従わない場合は処罰の対象となる。
本日の思索:恐怖は臆病者への罰である。