[Regimental-Standard] #16 キャプテン・カタチアンのジャングル戦闘講座

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Regimental-Standard.comという謎のティザーページから今回はキャプテン・カタチアン直伝のジャングル生存術をご紹介。


Captain Catachan’s Jungle Fighting Tips

header5

キャプテン・カタチアンのジャングル戦闘講座

御機嫌よう、兵士諸君。

おそらく既に耳にしていることと思うが、諸君はまもなく死滅惑星クリラックスⅤへと向かう輸送船に搭乗する。

わくわくするような風景の変化に諸君が備えられるよう、我々は今週号の「連隊旗」コラムニストとして特別ゲストを招待した。彼は帝国防衛軍が誇る武勇の権化であり、真の英雄と呼ぶにふさわしい人物だ。彼はデルフィオンⅤに対するフラドの侵略を単独で退けた男であり、悪名高きオルクのデカ人形「モルクのイナズマ」の破壊に貢献した兵士である。そしてカーニフィックスを頭突きで殺害した記録上唯一の人間でもあるのだ。ラスガンを堅く持ち、キャプテン・カタチアン御自らの言葉を心に刻みつけるのだ。

screen-shot-2016-06-19-at-15-02-52おーやおや……。

貴様らのそのナリはまるでグロックスのように肥え太った沼イタチだな*。

司令部が俺に下した命令は、過密都市をうろつくネズミ並に下等な生物である貴様らをジャングル戦のエキスパートに仕立てあげることだ。俺はどんなに勝ち目の薄い戦いからも逃げたことはない。だから貴様らの軟弱な背骨もなんとかガチガチに鍛えてやる。

ああそういや、寝台は使えるうちに思う存分満喫しておいたほうがいい。なにしろ貴様らのようなお嬢様がたがこれから飛び込むのはジャングル――しかもまごうことなき死滅惑星の――で、たとえ寝そべろうと思ってもそこで見つかる最も柔らかい物体は貴様らの臓物を置いて他にない**。へっ、貴様らの大半が文字通りそうするっていう方に一週間分のリカフ配給を賭けたっていいぜ。

死滅惑星に軟弱者の居場所はない。もし一瞬でも防御を解けばジャングルはたちまち貴様を飲み込み、――兵務局命令により編集済――。生き延びたければタフになれ、そして警戒を怠るな。ジャングルのコヤシになりたくなかったら俺のルールに従うことだ。

jungle

キャプテン・カタチアンによるジャングルのルール

  1. 常にナイフを持ち歩け
    ジャングルにおいてナイフは単なる武器ではない。枝葉の中から道を切り開き、崖登りの補助にもなり、応急処置にも使えるまさに貴様の命綱だ。俺の最愛の故郷(クニ)カタチアンではマトモな刃物も持ってない奴は10歩と保たずに死んじまう。そしてマトモな刃物ってのは、例えば俺のカタチアンナイフみたいなもののことを言うのであって、兵務局の連中が配って回ってるジャガイモ皮むき用のゴミナイフ***のことじゃない。
  2. 隠密行動こそが最良の防具だ
    殺されないための一番いい方法は、見つからないことだ。「勝ち組御一行様」****のテンペストゥス・サイオンがカラパスアーマーでジャングルをドカドカ歩きまわり、ライトでそこらじゅうを照らして回って、最後は牛みたいに切り刻まれるってのを見たことがある――奴らはまるで真っ昼間みたいにはっきりと敵の目に映っただろうな。より隠密能力の高い部隊であれば敵の配置を追跡したり待ち伏せを仕掛けることだってできる。もし敵が近いと思ったら(常にそうだと思っておくのが賢明だ)、なるべく軽装を保ち、ライトを消し、必要な物だけ持ち歩くようにしろ。
  3. 奴らを食うな
    もし貴様らがジャングルのエキスパートでないなら(貴様ら過密都市のネズミはもちろんそうじゃないよな)、あらゆるものは有毒だと思っておけ。見たことのないフルーツが貴様らを魅了するかもしれん。だが肺が腐り落ちたり異種族のウジ虫が貴様の目玉から飛び出してきた暁には、貴様もきっと後悔するだろう。
  4. 奴らに食われるな
    樹木以外のほとんどあらゆるものが(そしていくつかの樹木も)常に貴様を殺そうと狙っている。常に警戒を怠らず、ラスガンをフル装填しておけ。そして神サマである皇帝陛下の慈悲にかけて、隊からはぐれるな――もしそんなことになったら、「死滅惑星でありがちな死因ランキング」を言う前に死ぬことになる。
  5. たしかにここは地獄だ。だが敵にとっても地獄だ。
    菌糸の沼を泳ぎ渡っている時も、血吸い蚊に死ぬほど血を吸われている時も、指を何本か無くしたり隊の半数を亡くしたりしている時でさえ、このことだけは忘れるな。敵も同じぐらいヤバい目にあっている。

ジャングルを生き延びる唯一の方法は、ジャングルを味方につけることだ。もし最初の一週間をなんとか生き延びることが出来たなら*****、コツを掴み始めている証拠だと思っていい。ことによっては、任期が終わるまでに貴様らも待ち伏せやトラップ、そして敵の追跡までやってのけられるようになるかもしれん。俺たちカタチアン兵みたいにな。……ハッ! まあ無理だろうな。だが幸運を祈る。

今言えるのはこれぐらいだ――俺はまた戦争に呼ばれたらしい。今から勝ってくる。

もし仮に、貴様らが十分長く生き延びられたなら、いつか俺が帰ってきてカタチアン・デビルのヘヴィ・フレイマー焼きのレシピを教えてやる。この料理には地獄をくぐり抜けるだけの価値があるぜ。

本日の思索:
「朝のプロメチウムの臭いは格別だ」
――キャプテン・カタチアン

*キャプテン・カタチアンの口調については無視すること。最初のうちは下品に聞こえるだろうが、安心したまえ、すぐに惹きつけられるようになるはずだ。

**実行してはならない。自らの腸の上で休息をとった兵士は全て略式処刑の対象となる。

***この記述は無視せよ。兵務局が諸君に配給したコンバット・ブレイドは最高級のジャガイモ皮むき器にも匹敵する素晴らしいナイフである。

****皇帝陛下の高貴なるテンペストゥス・サイオンに関するこうした軽蔑的な意見を口にしてはならない。特に彼らに聞こえる距離では。

*****死滅惑星戦闘領域における平均生存期間:18時間。


スポンサーリンク
広告1
広告1

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする