〈帝国〉視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は敵の簡単な見分け方と対応法についてご紹介。
汝の敵を識別せよ
傾注せよ、兵士諸君!
諸君は自らの敵について十分に知っていると言えるだろうか? 与えられし偉大なる任務をどのように遂行するかについて、どうやら多くの兵士が懸念を表明しているようだ。
安全に守られた銀河を実現するため、諸君らはありとあらゆる恐怖に立ち向かうことを求められる。こうした恐怖は多くの場合、正気の人間には到底耐え難いものであり、いかに諸君が受けている基礎訓練が完璧に設計されているとはいえ、戦場において敵の種類を速やかかつ効果的に判定することが不可能であるような状況に置かれることもあるだろう。
そのような場合、我々は原則として上官に対応の指示を仰ぐことを推奨しているが、しかし近年の戦役によって将校団には一時的な人材枯渇が生じている。そこでこの問題が解決するまでの間、我々は諸君に素晴らしい資料を提供することとなった。すなわち、諸君があらゆる敵に対応できるよう帝国防衛軍のあらゆる上級士官が記憶している高度意思決定表の簡略版である*。
脅威判定および行動提案の手引き
バージョン番号327//M41汝の敵を知れ
1.その敵はどのような形をしているか?
人型→2へ。
それ以外→3へ。2.その敵は人間か? それとも異種族か?
人間→「投降者には慈悲深き処置を与える」と呼びかけよ。13分間の警告時間を設け、その間はあらゆるヴォクス回線から“背信に抗する祈祷”を流すこと。準備砲撃が敵の投降に効果を発揮する場合もある。4へ。
異種族→穢らわしき異種族と神聖にして完璧なる人間を混同して「人型」などと判定してしまった罪を償うため、自らに4回の鞭打ちを課してから次の手順に進むこと。5へ。3.その敵の性質はいかなるものか?
獣→密集射撃陣形を取ること。近接戦闘任務の場合はあらかじめ銃剣を装着せよ。6へ。
機械→その星系における帝国技術局の担当者に連絡し、戦闘後の状況復旧について指示を仰ぐこと。6へ。
〈歪み〉の産物→高等司令部に“鉄槌”プロトコルの執行を求めよ。なお戦闘終了後はただちに〈鉄槌の団〉担当者へ報告を行うこと。6へ。4.投降者が発生したか?
はい→全ての投降者を捕虜とし、適宜処刑せよ。
いいえ→6へ。5.貴官の分析により敵軍についてさらに判明したことがあるか?
はい→貴官は愚かにも、敵に注意を払う価値があるなどという誤った見解を抱くことを自らに許し、無知の鎧を脱ぎ捨てて大逆と疑念へ自らを晒した。祈りによって斯様な知識をこそぎ落とさねばならない。6へ。
いいえ→貴官の責務は敵を知ることではなく、皇帝陛下のために敵を屠ることである。作戦立案に関しては高等司令部の判断に委ねよ。6へ。6.浄化せよ!*
*上級士官から特別な命令が下っていない限り、浄化以外の命令を頻繁に下す士官については上官へと報告することが推奨される。
帝国兵務局
この資料を参照すれば、諸君が戦場での行動に迷うことはもう無いだろう。それゆえあらゆる失態はすべて部隊全体の戦意欠如とみなされる。では来たるべき戦いを満喫したまえ!
++本日の思索: 良き兵士は疑うこと無く命令に従い、良き士官は疑うこと無く命令を下す++
*備考——人員水準の復旧後、本資料の機密レベルは”ライラック”へと戻る。その時点までに全てのコピーを確実に抹消し、諸君の記憶からも可能な限り消去するよう努めること。