[Regimental-Standard] #105 新興種族ネクロンとは

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〈帝国〉視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は「新興」種族ネクロンについてご紹介。


The Upstart Necrons and You

新興種族ネクロンとは

素晴らしいニュースだ、兵士諸君!

諸君も知っての通り、現在多くの連隊が、帝国技術局が現在遂行中の地質調査に加わっている。完全なる偶然の一致ではあるが、ブラックストーンの鉱床を有する惑星の多くには、「ネクロン」という機械種族が一定量生息しているようだ。すなわちこれらの惑星へと派遣された諸君には、自らの戦闘技能を活かすまたとない機会がふんだんに存在しているのだ。ブラックストーンの調査と併せれば、まさしく諺にある通り「一発の弾丸で2人の大逆者を仕留める」状況なのである。諸君が自らの責務を滞りなく果たせるよう、今回我々はこの有益極まりない小冊子を制作した。

レジメンタル・スタンダード野戦ガイド

ネクロンとは何か

第二版、582, M41発行

ネクロンとはいかなる種族か

ネクロンは比較的歴史の浅い種族であると考えられる。彼奴らはいまだ〈歪み航行〉や高度な理性的思考といったものを身に着けてはいない。ネクロンは地底由来の種族であり、まるで卑しい鼠や坑底の変異体の如く、〈帝国〉の目の届かぬ場所で細々と潜み暮らしているのだ。彼奴らが地上に姿を表すのは、我々のように洗練された文明への嫉妬心に耐えられなくなって自暴自棄になったときぐらいのものである。

近年、ネクロンの出現数は増加を続けている。しかし〈純血の団〉からの情報によれば、我々はすでに彼奴らの大部分を殲滅しており、昨今の遭遇増加は単にこの哀れなる種族による断末魔の足掻きに過ぎないとのことである。

文化

ネクロンには自ら建造物を作り出したり、あるいは文化的産物を生み出したりするような能力は存在しない。その代りに彼奴らは他文明の古い遺産を奪おうとするのである。ダムノスやサンクチュアリ101と言った惑星のケースを見ればわかるように、彼奴らはいにしえの廃墟へと惹き寄せられ、自らこそがそうした遺跡の真の継承者であると信じ込む傾向がある。彼奴らのこうした主張は荒唐無稽と呼ぶほかはない。皆も知っての通り、これらの惑星に存在する遺跡は明らかに〈技術の暗黒時代〉以前の人類入植者によって作り出されたものに他ならない。異種族の産物がこれほど長きに渡ってその形を保ちつづけることなど有り得ぬのだ。

外観

人間を怖がらせようという稚拙な試みにより、ネクロンは自らの肉体を骸骨のような形状に変形させている。しかし善良なる帝国臣民と同様、諸君らにとっても人間の遺骸というものは、生の儚さ、そしてそれに比した〈帝国〉と皇帝陛下の不朽なる偉大さを思い起こさせるものに他ならない。諸君の生活区域や装備品、書物、宇宙艦艇、制服、そして仲間の兵士たちに、上品な髑髏の装飾が施されているのもこうした理由によるものである。今更さらに髑髏を見たところで、諸君の戦意は強まることはあっても弱まることはあるまい。フレイド・ワンという名で知られる一部のネクロンは、遺骸の中でもより蛋白質に富んだ部分を用いて人間を脅かそうと試みているが、しかし恐れることはない。ただただ政治将校殿の顔と言葉*を思い起こしさえすれば、諸君の心には再び闘志がみなぎってくるはずだ。

戦術

ネクロンの原始的な脳組織構造は、ミミズ**やナメクジと同程度の水準にあり、それゆえ特定の状況においてはいかなる壊滅的な損害を受けようとも戦い続ける傾向にある。さらに極めて限定的かつ稀なケースではあるが、死亡したにもかかわらず立ち上がってきたという事例も報告されている。しかし素早い銃剣刺突***を五回も行えば、いかに強力な金属兵士といえども機能を完全に停止させることが可能であるはずだ。

幸運を祈る、兵士諸君!

任務を満喫したまえ、兵士諸君。重要な科学的地質調査と異種族殲滅を同時に楽しめる機会はそう多くはないぞ!

++本日の思索:異種族に対処せんとする時、理解を試みるは愚かなり。++


* そしてその手に握られたボルトピストル
** 十分な教育を受けていない兵士のための解説:ミミズとは、蛇のような形をした体長12メートルほどの生物であり、地球の地下奥深くに生息している。諸君の多層都市にもミリアサウルスなど類似の生物が生息しているやもしれない。さらなる情報が必要な場合は啓発冊子44447//b;『生きとし生ける全ての生物、および人類の永劫なる覇権を確実なものとするためになぜそれらを1つ残らず殲滅する必要があるのか』を参照せよ。
*** この戦闘行動を確実なものとするため、諸君にはライザ型銃剣メンテナンス・キットが支給されている。このキットはマルチポリマー製砥石1個と銃剣磨き油缶(等級デルタ)1本で構成されている。戦闘中に銃剣の切れ味が落ちてしまった場合は、一旦敵から後退し、銃剣を研ぎ直し、光沢を取り戻した上で再び戦闘に突入すること。銃剣の研磨に時間をかけすぎた場合、および閲兵時に銃剣の輝きが不十分であった場合、その兵士は処罰の対象となる。


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