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今回の内容はGary氏の手による強大なるケイオスロード「<灰の王>カゼク」の紹介です。
見よ! <灰の王>カゼクを!
イントロダクション
我らがGaryは特別な何かを作り上げたみたいだーー彼はアーケイオンをコンバージョンし、その結果には君たちもきっと感銘を受けるはずだ。見よ! <灰の王>カゼクを!
コーン神の狂信者たちのなかでもカゼクの名は恐怖とともに囁かれている。この灰の王は国々を崩壊させ、諸帝国を焼き払い、定命の領域じゅうに殺戮の痕跡を残しているのだ。
起源
水底の要塞の諸部族が伝えるところによると、カゼクはかつてコーラルストーンの王子だったのだが、それもコーンの軍勢に領地を蹂躙されるまでのことだった。若き王子は萎縮する守備隊の最前にて、武器が折れ、盾が割れるまで戦った。伝説によれば彼は敵のディーモンプリンスによって討ち取られ、戦いで流された流血の海へと放り込まれたという。この忌々しき水面より若き王子が姿を現した時、彼の姿は変異していた。目の失われた眼窩には炎が輝き、かつて青白かった肌は鉄へと変じ、額にはコーン神のルーンが煌めいていた。彼を流血の海へと放り込んだディーモンプリンスに憤怒の吠え声とともに襲いかかると、彼はディーモンプリンスの頭から真鍮のツノを捥ぎ取ると、それでディーモンプリンスの心臓を刺し貫いた。
装備
かの日より、灰の王はコーンの名の下に大殺戮を行うという永遠の目的のために決して止むことなく邁進し続けている。彼が終わりなく積み上げてきた髑髏に対する褒章は数多い。六百髑髏の夜のあと、カゼクは彼が屠ったスラーネッシュ信者の死体の山より立ち上る炎からアザロンの剣を引き抜いた。このコーン神の憤怒の破片は火山の如く脈動しており、これに打たれたものは血の神の怒りに焼かれて灰と化すのである。
<剣の盟約>を壊滅させたことにより、カゼクは血の鎧を送られた。再誕の際に屠りしディーモンプリンスの角を戴くこの鎧は地獄の霊液を絶え間なく滴らせている。狂気の預言者が口走るところによればこの血液は渾沌の領域そのものから直接流れ落ちているものであり、周囲の者は異世界の不浄に飲み込まれるがごとく衰弱していくのだという。
カゼクはコーン神そのものに対面したことがあると言われており、真鍮の要塞にたどり着くために自らの全軍を生け贄にしたのだという。髑髏の丘の頂上にて彼は自らがコーン神のために屠った全ての者の名を叫んだ。空はかき曇り、血の神が現れると真っ黒になった。彼が定命の領域へと帰還した時、灰の王は地獄のオーラに覆われていた。彼の門前に立った者はコーン神の名のもとで殺戮を行うことへの衝動に飲み込まれ、かつての忠誠を捨て血の神への嘆願を叫ぶという。
騎獣
エルダーゲートの戦いにおいて、カゼクは自らの軍勢から引き離され、単身で3体のブラッドサースターに立ち向かった。戦いの喧騒は止み、エルダーゲートそのものの前で行われたこの叙事詩的な戦いを定命の者もディーモンも等しく見守っていた。この決闘の物語にはいくつか異なるものがあり、あるものはコーン神みずからが訪れてディーモンを粉砕し、永遠に彼らを1つに融合してしまったと言っている。別のあるものはカゼクが彼らを屠って今の形に鋳造したのだという。真実はどうあれ、エルダーゲートより帰還した灰の王は新たな騎獣――ディーモニック・ドレイクたるナズガロス――に跨っており、もはや何者も彼に立ち向かうことは出来ないのだった。
野望
カゼクの生はコーン神の名のもとに死をもたらすだけのために存在する。彼自身は栄光や不死への欲望を一切持たない。彼にとって価値ある髑髏を獲得することのみがささやかな悦びの瞬間である。定命の領域が惨殺死体に満ちた不毛の荒野と化すまで灰の王が歩みを止めることはないだろう。
Author: Gary & Davydd