[Regimental-Standard] #74 コノール戦役日誌、パート3:ネタムス

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〈帝国〉視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は惑星コノールにおける戦いの様子をご紹介。


Konor War Diaries – Part 3: Nethamus

コノール戦役日誌、パート3:ネタムス

惑星コノールでの勝利が揺らぎなきものとなったことを受けて、移動報告官デリックは惑星ネタムスへの旅路に就いた。惑星ネタムスはかつて風光明媚な農業惑星であったが、いまやその光景は敵どもの堕落と帝国防衛軍の不屈を表すものとなっている。


私が惑星ネタムスに到着した時、私の心はこの惑星を襲った出来事を思い僅かにかき曇りました。かつて穀物が見渡す限りに広がっていたこの土地には、今や黒く焼け焦げた灰の砂漠があるばかりです。

コノール星系を死守せんとする我々の決意を目の当たりにして、大逆軍はいよいよありとあらゆる卑劣な戦術を用いることを余儀なくされています。それゆえ惑星ネタムスは現在、何らかの謎めいた病原体に汚染されようとしています。幸いにも帝国宇宙軍は敵に先んじて惑星を守るべく、時機を得たマグマ爆撃を行なうことで、あらゆる汚染の兆候を焼き払い、未汚染の食糧備蓄を守ったのです。

これまでであれば、ネタムスの防衛とはすなわち広大なる大地をめぐる戦いとなったことでしょう。しかし帝国最高司令部は残存する全ての収穫物を移動穀倉群に集中させました。これにより備蓄食糧の防衛はより容易なものとなり、もちろんこれらの移動穀倉が1両でも敵の手に落ちれば我軍にとって大打撃となりますが、それゆえにこそ兵士たちの士気はこの上なく高まっています! これ以上備蓄庫を失わずに守り抜くことができれば、今なお星系全体を養うに十分な食料が残されているのです*。

私は現在、惑星でも最大の移動穀倉群である移動穀倉群ドルセウスに駐留しています。惑星地表の大半が砂漠化したため、兵士たちは広大な大地を見渡しながら、ある時は大逆軍を相手に、またある時は食糧の不当な分け前を求める非生産分子の略奪隊を相手に、思う存分狙撃の腕を磨くことができるのです。同じ帝国臣民とは言え、全ての落伍者を養うようなことをすれば、帝国防衛軍はたちまち干上がってしまうのですから、これも仕方のないことと言えるでしょう! 私は聖歌『信仰篤き者は報復にのみ飢えたるなり』を唱えて彼らを送り返そうと試みましたが、しかしあまり効果はなかったようです。おそらく彼らがハイゴシックを解さなかったことが原因でしょう。

これまで見てきた敵の様子からするに、敵は爆撃によって甚大な被害を受けた模様です。私はこれまで「デスガード」と呼ばれる敵と戦ったことはありませんが、しかし奴らの用いている装甲服は損傷が激しく、また彼らの多くは重傷を負って生々しい傷跡が露わとなっています。デスガードの常人部隊もまた見るも無残な有り様で、帝国防衛軍の兵士がみな不壊なるフラックアーマー**に身を包んでいるのに対し、敵どもはほとんど裸同然の姿で戦いへなだれ込んでいるのです! 奴らがなぜあそこまで笑っていられるのか不思議でなりません。

敵兵士詳細

敵の数ある弱点に着目せよ:

(1)無様な角状突起
(2)虚弱なる視力
(3)無害な表情
(4)不良品の呼吸装置
(5)不適切な衣服
(6)欠乏せる膝当て
(6-Ⅱ)薄汚れたブーツ

重要情報
***少佐以上のみ閲覧可***

ネクリス・トレイタリス(またの名を”ポクスウォーカー”)と交戦したすべての部隊を隔離し、これら感染の疑いのある装備、兵器、人員に対しては完全焼却による封じ込め措置を行うこと。

明日、私はモルディアン鋼鉄護兵連隊とともに都市コルシスへと向かいます。この都市は一時的にではありますが大逆軍の手に落ちており、それゆえごく少量の汚染物質が空気中に存在するとのことです。しかし幸いにも各部隊には呼吸装置が配給されており、士官にはさらに慎重を期すため、医療用ウェットティッシュが配布されています。我々は幸いにも攻勢の第一波に加わることとなり、帝国最高司令部は我々の奮戦を持ってすれば〈戦闘者〉の支援なしでも攻勢を成功に導けるとのことです。なお我々は攻勢にあたり、7を数えることを禁じられました。理由は不明です***。

あと数時間もすればこの都市は再び我が軍のものとなるでしょう。栄光溢れる英雄譚の数々をお届けするのが今から楽しみです!


報告官デリック、幸運を祈る! 我々レジメンタル・スタンダード紙は次なる惑星への君の旅路を楽しみにしているぞ(最もその前に厳重な検疫措置をパスしなければならないだろうが)。

* 星系人口の66%が死亡し、食事を全て1日1回の高エネルギー食で賄った場合。
** 徴集兵の場合は、ほぼ不壊の準フラックアーマーが支給される。
*** さらなる通達があるまで、これまで「7」と呼称されていた数字は「6-Ⅱ」と呼称すること。使用例は以下のとおりだ:

ここには6-Ⅱ人分の食糧しか無い!
禁止された数字を口にしたこの者を6-Ⅱ回の鞭打ちに処す。
もともと連隊だったこの部隊も、生き残りはたった6-Ⅱ人だ。
変更前の「6-Ⅱ」が記載された物品を所持する者は帝国法により罰せられる。この対象には本紙も含まれる。


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