[Regimental-Standard] #90 君の眼力を見定めよう

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〈帝国〉視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は視力に基づいた適職診断テストをご紹介。


Testing your Divine Vision

君の眼力を見定めよう

傾注せよ、兵士諸君!

人類の肉体が生物学的完璧さの極地にあるのは諸君も知っての通りだが、しかしそんな我々の中にも「より完璧」な人間というものが存在する。帝国防衛軍における指揮官と訓練教父の責務とは、粘土の塊がごとき諸君の肉体を、皇帝陛下の武器へと形作ることにある。これにより、諸君の腕は銃剣をオルクの首に突き刺す筋肉のピストンに、諸君の口は皇帝陛下に捧げる鬨の声を放つ拡声器に*、そして諸君の脚はいかに過酷な戦場をも駆け巡る強力な車輪となるのである。しかし最も重要な器官は何かと問われれば、それは目だと言わざるを得ない。

近年実施された射撃精度実地評価**の結果、皇帝陛下がすべてを見通しておられるのに対し、その従僕の多くが到底その域には達していないことが明らかになった。それを受けて、我々レジメンタルスタンダード紙は諸君が戦場においてどの分野に適しているかを判定するため、この視力テストを製作した。このテストは大逆を退ける目的においても有効なものとなりうるという帝国宗務局からのフィードバックに基づき、本テストはランダムな文字(無防備な精神の持ち主はそこから不適切な単語を読み取ってしまうかもしれない)の代わりに、諸君を啓発するに足る特定の敬虔な言葉が用いられている。

さあ、楽しんでくれ!***



このテストを使用する際は、20フィート(=6メートル)離れた位置の柔らかい壁面に、本テスト用紙を兵務局支給鋭磨金属追撃抑止器具(以後「鋲」と呼称する)を用いて留めること。もし20フィートの距離を取ることが不可能な状況である場合(過密惑星に駐屯している場合や、クリーグ連隊と共に塹壕戦を行っている場合など)、連隊付保健衛生官と相談の上で代わりのテストを行うこと。

さて、いかがだっただろうか?

1行目:フレイマー部隊へ異動せよ。ただしその前に、武器のどちら側からプロメチウムが噴射されるかを判別できるかどうかテストを行うこと。

2行目:バジリスクの給弾任務へ異動せよ。

3-5行目:ラスガンを装備した兵士に想定される標準的視力。

6行目:バジリスクの観測任務へ異動せよ(双眼鏡支給)。

7行目:バジリスクの観測任務へ異動せよ(双眼鏡の支給なし)。

8行目:ただちに狙撃兵部隊へ異動せよ。

9行目: 強化手術を受けていない人間とは思えない視力である。最寄りの生物学賢人のもとへ出頭し、精密検査を受けること。

兵士諸君。本テストを行なうことで帝国防衛軍は諸君をさらに正しく用いることができるようになり、これによって諸君と諸君のラスガンは、戦場においてさらなる威力を発揮することとなるだろう。なおこのテストは諸君の戦場における射撃精度が正しく諸君の視力を反映しているかを測るためにも用いられ、これらが乖離している場合、意図的な戦闘忌避の証拠として扱われる。

良き狩りを!

++ 本日の思索: 狭い視野は深く見通す ++


*上官によって適切であると判断された場合にのみ行なうこと
** これはもちろん惑星シグマⅥでの戦いについての指摘である。この戦いでは一個連隊の全員が大型オルク個体を「近距離にいるオルク」と誤認し、着剣の上で突撃を敢行した。これがたとえそのオルクが実際に近距離にいたとしても愚かな判断であったことは言うまでもない。
*** 注記しておくと、このテストは迅速かつ効率的に遂行されるべきであり、その結果として生じる楽しみはあくまで二次的な効果に過ぎない。


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