[Regimental-Standard] No.161 週間最優秀兵卒

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〈帝国〉視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は惑星ヴィジルスに未来永劫語り継がれるであろう英雄をご紹介。


Your Guardsman of the Week

週間最優秀兵卒

ごきげんよう、兵士諸君!

惑星ヴィジルスの支配を我ら栄光ある防衛者たちから奪い取らんとする無謀な試みのために「渾沌の大元帥」とやらが到来したのに伴い、今回は1人の帝国防衛軍兵士による壮大な偉業の物語をお届けしよう。一般歩兵の中にさえこのように自らの命を進んでなげうつ英雄が居るというのに、ブラックレギオンが我らを打ち倒すなどという可能性がありえようはずもない!*

兵卒M.K/“勇者”ジョーンズ
週357.683.M41~*

週間最優秀兵士
*この日付は時空の不一致性ゆえ不確定であり、あくまで参考のために記載されているものである。

兵卒ジョーンズは、自らが所属するヴェントリリアン第118“オパールラプター”連隊、およびインペリアルフィストを筆頭とするスペースマリーン部隊とともにモートヴァルド乱開発帯のダイノス塹壕網の守備にあたっていた。オルクが繰り広げる波状攻撃のさなか、ジョーンズは銃剣にて117体ものオルクを屠ったことが確認されている。**

兵卒ジョーンズが示した、いかなる敵襲をも退けるという不退転の決意はあまりにも強く、それゆえ後に異端者の軍勢がモールヴァルドを攻撃する際、彼らはジョーンズとの直接戦闘を避けるべく姑息な手段に訴えた。攻囲側のアイアンウォリアーが行った度重なる爆撃は、しかしダイノス塹壕網の栄光ある守備隊にはほとんど損害をもたらすことはなかった。***

ブラックレギオンの打撃部隊がモールヴァルドに降下した際、彼奴らは 兵卒ジョーンズの戦闘有効射程を避け、わざわざダイノス塹壕網の数マイル後方に着陸した。しかしジョーンズ二等兵は敵の稚拙な戦術を見抜いており、連隊の生き残りを集めて前線から後方へと進軍し、到着したばかりの大逆者に先制攻撃を仕掛けたのだ。 ***

オパールラプター連隊のこの時機を得た攻撃を支援すべく援軍が到着した時、兵卒ジョーンズはすでに死んでいた。帝国防衛軍の高貴なる英雄の死に相応しく、ジョーンズは敵の指揮官トロスガール・ベアフィストと戦って斃れたのである。報告によれば、この〈統べる者〉はジョーンズの銃剣による猛烈な連続攻撃に終始圧倒されており、この決闘でトロスガールが勝利を収めたのは、歴戦を経たジョーンズの刃が(心ではない)折れたゆえに過ぎなかったという。今もなお、この大逆者の滅殺装甲服の喉甲にはジョーンズの銃剣の破片が突き刺さっているのだ。

残念ながら、今回の週間最優秀兵卒も死後の受賞となってしまった(14547回連続)。だがむしろ帝国防衛軍の勇猛なる英雄たちに相応しい名誉と言えるだろう!

+++ 本日の思索: 真の幸福は責務の中にあり +++


*壊滅的な人数の死傷者が出ている、あるいはヴィジルス上の乱開発帯の大部分が炎上、ないし蹂躙されているなどという噂は、敵によるプロパガンダであり、我々の戦意を削ぐための稚拙な試みに過ぎない。

** 「これらのオルクはボルト弾の爆発的衝撃によって砲弾神経症じみた前後不覚の状態となっており、ジョーンズ二等兵は単に動かぬ的に『とどめを刺した』に過ぎない」などという根拠のない主張をする者も居るが、それは恥ずべき大嘘である。このような偽りを広める者には、その傲慢な態度を改めさせるべく鞭打ちが課される。

*** 当初の推定では、この爆撃による連隊の損傷率は80-90%と見込まれていたが(十分に許容範囲内だ)、しかしその見積もりは大きく外れていたことが判明した。多くの兵士は手足を1,2本失ったに留まっていたのである。これは死傷者に加えるには到底及ばない軽傷であると言えよう。

**** この戦術的再配置が一見すると無計画的に見えること、および「退却!」や「死にたくなきゃ逃げろ!」といった通信回線上の叫びは、すべて帝国軍の防衛戦が崩壊したと敵に誤解させるためのジョーンズによる入念な計画の一部である。

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