[Regimental-Standard] #102 読者のお便り

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〈帝国〉視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回はいろいろな兵士の(「からの」ではない)お便りをご紹介。


Readers’ Letters

読者のお便り

傾注せよ、兵士諸君!

昨今の報告により、諸君の多くが現在の訓練や教育が前線任務を行う上で不十分であると主張していることが明らかとなった。こうした主張は明らかに大逆であり、またこうした不平を述べた者は適切に処罰されたが、今回我々は諸君を助けるために新たな試みを開始した。今週は諸君の手紙に綴られた疑問の数々に答えていくことにしよう。

時間を節約するため、今回我々は個別に質問を募集するのではなく、連隊外へと送られる手紙を回収し、これらに返答する形をとった。この措置により諸君の友人や家族が手紙を受け取ることは不可能となったが、本紙の神聖なる紙面を諸君が飾ることを彼らも必ずや誇らしく思うことだろう*。


親愛なるママへ
帝国防衛軍での生活は最高だよ! 僕たちはまだ前線には送られてないけど、大逆軍と戦うのが今から楽しみだ。軍曹はサングィナリアまでには奴らを思う存分蹴散らせるだろうって言ってる。

だけど1つだけ不満があるんだ。ママの料理に比べるとここのレーションは本当にひどい味だよ。もっと美味しく食べる方法はないかな?

―アリクス

アリクス、答えは簡単だ! この栄養に満ち溢れた美味なる食事を製造するために働いている人々の労苦を考えたまえ。製造工場の労働者たちはこの栄養食製造に身も心も捧げているのだ**。 諸君がこのレーションの有り難みを理解する助けとするため、諸君の連隊のレーション配給量は今度数カ月に渡って半減される。これで君も最後の一欠片まで余さず味わう気になるだろう!


賢人閣下

私はこれまで地下にあらせられる皇帝陛下の御言葉を連隊の戦友たちに伝えてきました。そして彼らもまた我らと同じ考えに至りつつあります。我らの信仰が明らかとなる宿命の日はもうすぐそこです。私は彼らに皇帝陛下の永劫なる力についてや、大空の彼方の虚空を見れば皇帝陛下の力を感じ取れるであろうこと、そして皇帝陛下の裁きがいかにして千を超える惑星へともたらされたのかを語り、彼らは大いに啓発されたようでした! 彼らを我らのもとへと受け入れる日も近いでしょう。彼らをさらなる確信に導くには如何様にすればよろしいでしょうか?

永遠に忠実なるしもべ

アネイ(意味深なマーク)

信仰を隠す必要はどこにもない。必要とあらば屋上から皇帝陛下を称える歌を思う存分歌うとよいだろう! 君の忠誠心には感心させられる。そのまま続けたまえ。君の忠誠は必ずや報われるだろう。


親愛なるジムへ。

兵隊になったときは、少なくとも工場よりはマシだろうと思ってたんだがな。もちろん良い面もある。政治将校は工場の親方よりはだいぶマシだし、空だって見られる。空は俺たちが想像してたよりもずっと綺麗だったぜ。外の世界で俺たちは恐ろしいもんにたくさん遭遇した。[容易に撃破可能な異種族]や[卑小なる反逆者]、それに[その他の取るに足らない敵]なんかもいやがるんだ。こんなヤバい奴らとどう渡り合っていけばいいっていうんだ?

ジョセフ

答えは簡単だとも! パワーセルを濡らさず、銃剣を常に手元に置き、そして神聖なる皇帝陛下を心に常に抱くのだ。鞭打ちによって君と君の戦友たちの弛んだ精神を研ぎ澄ましたまえ。


同胞よ。いよいよ行動の時は来た。私はこの狂気沙汰に長らく耐えてきたが、シグナルは送信され、計画は始動したのだ。愚か者どもは何が起きたのかさえ知ることはないだろう。このメッセージが伝わったことの合図を教えて欲しい。

―A

追伸:この通信の暗号化キーは伝令者の頭皮に入れ墨してある。これは我々の流儀からすれば少々不用心なやり方であることは承知しているが、しかしこのスリルに抗うことはできなかった。それにどの道、行政局の道化どもはたとえ我々がローガーの書(もちろん新しい方のやつだ)の内容を連隊のヴォクス通信から流したところで気づきはしないさ。

多頭蛇がすべてを支配せんことを。

ええと、君のメッセージはしっかりと伝わった! 心配はいらない。君が抱えるいかなる「狂気」も速やかに取り除かれるはずだ。諸君の連隊では間もなく一斉摘発が行われ、君には絞首刑の後に銃殺刑、そして再び絞首刑が課されるだろう。


覚えておきたまえ、兵士諸君。諸君は常に見守られているのだ! 諸君の手紙を紹介していくためにも、いつもどおりに手紙のやり取りを続けたまえ。我々は「アドバイス」を必要とする諸君のために今後も諸君の手紙を監視し続けるつもりだ。

++本日の思索:幸福であるよりも、恐怖に怯えている方がよい。 ++


* いかなる方法であれレジメンタル・スタンダード紙を他者に見せる行為は、重要軍事機密の許可なき漏洩によって処罰される。
** 低品質死体澱粉(コープススターチ)の場合は、文字通りの意味でそうなっていることもある。


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