[Regimental-Standard] #55 新たなる医療キット

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<帝国>視点で40k世界を解説しているRegimental-Standardから、今回は負傷の際も心強い新ツールの数々をご紹介。


Your New Medical Kit

新たなる医療キット

御機嫌よう、兵士諸君。

今回は諸君にいくつか素晴らしいニュースがある。

間もなく諸君には、制式装備の一部として新たな医療キットが支給される。

兵務局の物資配給が遅滞している影響によりフラックアーマーやカラパスアーマーが不足し、その結果として諸君らの負傷が増加しているという報告が多く寄せられている。しかしこれらの問題はもはや過去のものといえるだろう。間もなく諸君は負傷せし戦友を救うのに十分な医療キットを手に入れることとなるのである*。

実用性に優れたこの新医療キットについて概観してみよう。

  1. 祝福済水筒。ここには聖教会による祝福済みの聖水**を入れ、傷の洗浄及び消毒に使用せよ。この水筒はこの医療パックの中でも極めて重要であり、とりわけ砂漠や焦土の戦闘領域、水源に猛毒が含まれる死の惑星、激しく汚染された戦場においては不可欠なものとなるだろう***。
  2. 兵務局先割れスプーン****。兵士諸君にとっては喜ばしいことに、糧食パックだけでなく、医療キットにも先割れスプーンが付属する。この先割れスプーンは食事と戦闘の双方で有用性が証明されており、おそらく医療面でもそれに匹敵する有用性を発揮することだろう。
  3. 兵務局医療ピンセット****を使用することで、傷口から弾丸の欠片、シュリケン、フレッシュフック、オルクのチョッパなどを取り除くことができ、負傷せし戦友をより速やかに完治*****させることができる。
  4. 兵務局医療骨****を使用することで、愚かにも重傷を負ったり、あるいは汚染物質に曝露した兵士から手足を除去することができる。兵務局のガイドラインはあくまで緊急時にのみ切断手術を行うよう勧告しているが、しかし手足のうち2本以上が残っていれば問題なく前線任務への復帰が可能だ(手足の数が1本以下になってしまった兵士については後方での砲撃任務が割り当てられる)。
  5. この医療キットの根幹をなす、聖教会認可刊行物。本来配給されるべき著作が<歪み>航行でのトラブルにより調達できなくなったため、古い版ではあるものの、帝国での正しい信仰のあり方について<<全記録削除>>が論じた重要な著作を同梱した。
  6. 最後に、この医療キットの中で最も重要な、携帯式小型(miniature)双頭鷲聖堂を紹介しよう。諸君の医療処置が不首尾に終わったとすれば、ほとんどの場合それは患者が忍耐の面で信仰を全うしていないことが原因である。こうした兵士に必要なのはむしろ、死後の世界において皇帝陛下の御恵みを得ることであろう。よって諸君らはこれを用いて彼らの安らかな死と、そして皇帝陛下の神聖なる御加護(すなわちさらなる勝利!)を祈るのである。

この有益な情報を学びとった諸君らは、すでに熟練の野戦医療助手と言えるだろう。

本日の思索:
「汝の生は皇帝陛下が為にあり。汝の肉体は帝国防衛軍が為にあり」

* ゆえに諸君らにはもはや装備の追加配給は不要であり、諸君らの連隊に送られる予定であった装甲服等の装備補給は、現在アルマゲドン星区へと再割り当てされている。
** 殺菌処理はされていない。
*** 今挙げた種類の戦場が、全体の98%を占めている。残りの2%は真空だ。しかし心配は無用である。真空において兵士が負傷した場合、水によって傷口を洗浄する必要はない。
**** 緊急時には銃剣の代わりに用いることも可能である。
***** 完治(あるいはそれに類する治癒効果)は保証の限りではない。


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コメント

  1. Waaaghmonger より:

    ありがとうございます!
    今後もゆるゆるやっていきますのでどうぞご贔屓に。

  2. ぽるちょむ より:

    いつも楽しみに拝見してます。
    ハイセンスな翻訳最高です。