[これでてめえも族長だ!] #02 オルク・スタートガイド

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前回からちょっと間が空きましたが今回は、「オルクの設定を見て興味は湧いたけど何から始めればいいんだろう」という方々のために、手早く始められるスタートガイドを書いてみることにします。例によってこれにも先達がいらっしゃいまして、Military Studies on Dark Millennium40k様の「入門『2万円で始めるスタートアーミー!』」がそれにあたります。

入門「2万円で始めるスタートアーミー!」はじめに。
入門「2万円で始めるスタートアーミー!」記事まとめ

このガイドの基本ルールは以下のとおりです。

  • できればミニチュア代は2万円前後で。
  • 2万円をどうしても超過してしまうアーミーは番外編として弁解すること。
  • 使える戦力は今売ってるものだけ。
  • 設定から乖離しない。
  • ユニット選択指針は独断と偏見と判断。
  • ルールブック代は数えない。スターターキット代も同じく数えない。

2万円という価格設定がいつ見ても絶妙ですね。今回はこちらのルールに(だいたい)則ってオルクのウォーバンドを一緒に組み立ててみましょう。


オルクアーミーの特徴

まずはお買い物の前にオルクというアーミーの特徴を把握しておく必要があります。

オルクは白兵戦寄りの典型的なモブ(大群)アーミーです。中核ユニットであるオルクボゥイ(安い、多い、強い)をガンガン前に出して盤面を制圧するのが基本戦術となります。極端に言えばそれ以外のユニットは全てボゥイを確実に敵に突っ込ませるための支援戦力です。

特殊ルールも、突撃ダイスロールを一個振り直せる「’Ere We Go」、一定条件下でダメージと引き換えに退却を踏みとどまる「Mob Rule」、そして全力移動後に突撃が可能になるウォーボスの「Waaagh!」など白兵戦向きのものが揃っています。

反面ちょっと射撃は苦手ですが、ロキットランチャやデフガンなど優秀な射撃武器が揃っており、さらにユニット全体で装備可能なものも多いため、歩兵携行火力は他のアーミーに比べても遜色ありません。

一方多くのアーミーで火力の要となるであろうビークルについては、オルクの場合もっぱら輸送車両として使うためか火力は好意的に言っても「控えめ」と言ったところで、重装甲のビークル・モンスターが相手にいると思わぬ苦戦を強いられることでしょう。あと装甲は紙。

ちなみにデフガン以外の歩兵用射撃武器は全部アサルト、輸送ビークルも全てオープントップ、つまり撃った後でも降りた後でも突撃が可能です。 野郎ども突っ込め! WAAAGH!

オルクアーミーはユニットによって出来ること・出来無いことがかなりはっきり分かれているので、スペースマリーンのように「攻めどきと守りどきを見極める」みたいなバランス感覚はあまり必要とされません。白兵ユニットはひたすら突っ込み、射撃ユニットはひたすら撃つ。シンプルに戦っても戦力を発揮できるという点で初心者にもオススメのアーミーです。

要点を整理するとこんな感じです。

  • 白兵でゴリ押すボゥイを周りのユニットで応援する
  • ポイントコストは安くモデルは多い(=リアルコストは高い)
  • 大型モンスター・重装ビークルは苦手

では以上を踏まえたうえで、2万円以内のオルク編成を考えてみましょう。

最小限のお買い物

最近は編成枠を必要としないアンバウンドという便利なものがあったりしますが、やはり基本は1HQ2トループを最低要件とする複合デタッチメント編成を目指すこととなります。これからオルクを始めようという方が最初に買うべきなのはそのものズバリStart Collecting! Orksです。これはまさにこれからオルクを始める人に向けたスターターバンドルでありまして、GWバンドルのなかでも屈指の割引率を誇るシリーズです。

このセットの中に含まれているミニチュアは以下のとおり。
ペインボゥイ(HQ):スゴ腕外科医。所属ユニットに「痛みを知らぬもの」を付与。
オルクボゥイ*11(トループ):オルクアーミーの屋台骨。敵陣に突っ込んで殴るべし。
ノブ*5(エリート):オルク社会のデカくて強い兄貴階級。やたらと武装オプションが豊富。
デフドレッド:白兵戦用ウォーカー(中サイズ)。こいつもやっぱり突っ込んで殴る。
このようにオルクの基本戦術(突っ込んで殴る)を一通り堪能できるセットとなっています。

試しに個々のキット価格を合計してみますと

ペインボゥイ:2500円
オルクボゥイ*11:4100円
ノブ*5:3500円
デフドレッド:7000円
======================
合計:17100円
Start Collecting! Orks:11500円
割引額:5600円

となっており、かなりお得なバンドルだということがお分かりいただけると思います。一応このバンドルのミニチュア全部ひとまとまりでフォーメーションという扱いになっており、バトルフォージド戦でも問題なく参戦することが可能です。とはいえここから軍団を拡張していくにはより柔軟な編成が可能な複合デタッチメント(1HQ2トループが最低要件)を組む必要があり、それにはもう少し隙間を埋めてやる必要があります。

隙間を埋めるのに最適な方法はオルクボゥイ箱(4100円)の補充です。2トループ目が確保できますし、最終的にボゥイが何十人いても多すぎるということはありません。

各ユニットの装備に関してはそれこそ個性の出しどころなのでいろいろ試行錯誤していただきたいですが、一つだけアドバイスするとするならば、オルクボゥイユニットの指揮官ノブはボゥイ箱のノブ上半身を使うよりもノブ箱のノブを使ったほうがカッコいいのでオススメです。

これまでにかかった金額は15600円。1HQ2トループが埋まり、28体の歩兵と1台のウォーカーが手に入ることになります。これだけでもなかなかの数なのでしっかり時間をかけてペイントつつゲームルールに習熟するというのもよいでしょう。以下の項目はアーミー拡張が待ちきれないという人のためのオプションです。

いろいろな追加プラン

予算は残り4400円。ここから先は好みによって大きく方向性が分かれます。ひたすら兵力で押していくか、あるいはより少数精鋭に近い編成だって可能です。いくつかプランをご用意しましたので、そこからビビッときたものをお選びください。

プランA:トループの増強

7版ルールでトループ以外も作戦目標を確保できるようになり、強いてトループを増強する必要性は以前と比べてぐっと下がりました。しかしそんな今でもボゥイこそがオルクアーミーの屋台骨。基本的に多ければ多いほど強いですし、戦場に並んだ時の見栄えもよりオルクっぽくなります。スタンダードに増強するならオルクボゥイをもう一箱(4100円)追加しましょう。

プランB:エリート歩兵の追加

ボゥイは低ポイントから高ポイントまでずっとお世話になる白兵ユニットですが、時にはもっと単体で強いモデルを投入したい、あるいは輸送ビークルの限られたスペースに最大限の戦闘力を詰め込みたいということもあるでしょう。その場合は追加のノブ箱(3500円)でノブユニットを8人に増やすのが、ノブをペインボゥイの護衛にした時に得られるメリットも大きくなるためオススメです。さらにもっと強大なキリングマシーンがお望みであれば、予算オーバーになりますがメガノブ箱(7400円)という手もあります。全力移動や殲滅行動ができないなど少々クセは強いですが、上手くぶつければ2+アーマーと傷2の生命力、そしてパワークロオで相手をギタギタにできることでしょう。

プランC:射撃能力の向上

「オルクは射撃が弱い」などというのは幻想です。確かに敵に弾を当てるのは苦手ですが、オルクの射撃武器にはそうした弱点を補えるだけの強さがあります。オルクの射撃を堪能したいという場合に買うべきはルータ箱(3500円)です。ルータはオルクを代表する射撃ユニットで、攻7貫通4の射撃をD3回繰り出すことができます。一箱で組めるルータは4人(+メク1人)と少々心もとないですが、射撃ユニットは少数でも活躍しやすいので意外と侮れない戦力になるはずです。

プランD:HQを追加!?

たしかにペインボゥイもHQではありますが、部族内のポジションで言うとこいつはいわば補佐役。オルク部族の大半はウォーボス(いくさ頭)によって率いられています。ウォーボスはオルク部族最強の戦士であり、さらに彼がWaaagh!(グァーグ!)の雄叫びを上げることで、自軍ユニットはそのターン中に全力移動と突撃を両方行うことができます。そんなオルクアーミーの顔とも言えるウォーボスは、ちょとユニット増強を遅らせてでも入れる価値があると言えるでしょう。現在オルク・ウォーボスとして使用可能なモデルは3つほどありますが、今回は大族長ガズグッカル・ザラガ(4100円)をチョイスします。本来ならロード・オブ・ウォー枠に属するのモデルですが、メガアーマー装備のウォーボスモデルが発売されてないこともあり「普段は普通のウォーボス、高ポイント戦の時はガズグッカル(と同じぐらい強い族長)」として使っているオルクプレイヤーが僕含め多いです。

では最後にプランDを選択した場合のサンプルロスターをご紹介して記事を終えます。お付き合いいただきありがとうございました。

サンプルロスター

HQ:
ウォーボス(メガアーマー、ボスポール装備)105p
ペインボゥイ(お助け小僧(Grot Orderly)装備)55p

トループ
ボゥイ12人(スラッガ&チョッパ装備。1人がロキットランチャ装備。1人がノブでパワークロオ、シュータ、ボスポール装備)117p
ボゥイ12人(同上)117p

エリート
ノブ3人(イェビィアーマー、パワークロオ、シュータ装備。ボスノブのみボスポール装備)146p

ヘヴィサポート
デフドレッド(パワークロオ*3、スコーチャ、追加装甲、修理小僧(Grot Riggers)装備)115p

計655p

解説:

なんか中途半端なポイントですね(ウォーボスをガズグッカルにすれば750pロスターにすることも可能ですが、このポイント帯で銀河最強生物を出すのは美しくないので却下しました)。ウォーボスを入れたことでオルクの特殊ルールを一通り試せる編成です。後衛ユニットは居ないので全員で突っ込んでください。

とにかくボゥイが少ないのでウォーボス+ノブ+ペインボゥイのユニットやデフドレッドを前面に押し立てて敵の射撃を集めましょう。白兵に入るまでの損害をどれだけ抑えられるかが腕の見せ所です。

ノブは今後増強したボゥイユニットに指揮官として編入することを考えパワークロオ+ボスポール(モデル上は全員装備)としましたが、あくまでノブユニットとして運用するのであればビッグチョッパやコンビスコーチャなど様々な装備バリエーションが考えられます。

増強はとにかくボゥイを優先しましょう。60人までは何も考えずに増やして問題ありません。20~30人編成のボゥイユニットはあらゆる敵を殴り倒してくれます(例外もあります)。

これでてめえも族長だ! 銀河を終わりなき戦争に叩きこめ!


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