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今回の内容はTris氏による破壊の大同盟のゲーム的概観とテーマアーミー構想について。
ゲーマー視点で見た破壊の大同盟
ようこそ! ブログ読者のみなさん。
秩序、混沌、死、破壊。これらは8つある定命の領域を引き裂く大同盟の数々であり、そのなかでも破壊の欲求(彼らは他の欲求など知りませんが)に対し最もひたむきであるのが破壊の大同盟です。今日はGrand Alliance: Destructionを一読したときに浮かんだ2つのアイデアについて概観してみましょう。一つ目のアイデアは純粋にテーブル上で可能な限りの大殺戮を引き起こすためのもので、2つ目はもうすこし込み入った性質のものです。
本書によって可能となる、常識はずれな規模のゲーム中での大量殺戮は、つまるところ一つの言葉に集約することが可能です。その言葉こそが、戦氏族アイアンジョウ。彼らはこの上なく巨大にして凶悪で(モデルをご覧あれ!)、しかもテーブル上での能力もそれに見合ったものとなっています。そんななかでも最大にして最悪なのが<ゴルク神のコブシ>ことゴルドラックでしょう。この荒れ狂う獣と彼の愛騎ビッグトゥーフがどれほどのことを為しうるかについて説明するのは難しいです。対戦相手のアーミーにスレッジハンマーを振り下ろすような(比喩的な意味でですよ、もちろん)戦場効果と、単純に敵を一掃しうる能力はきっと気に入るはずです。彼は射撃フェイズと白兵フェイズで合計39ウーンズまでのダメージを1ターンで叩き出すことが可能であり、それだけでなくビッグトゥーフの巨体と重量は突撃時に近くのユニットへ追加のモータルウーンズを与えます。一番素晴らしいのは、この突撃効果で3インチ以内の敵ユニットを全滅させた場合、直ちに追加の突撃ができ、そしてその突撃も追加ダメージを発生させるということです。ゴルドラックとビッグトゥーフのこの能力には限界がないため、対戦相手がまずいユニット配置をしていて、なおかつあなたがダイスロールの出目に恵まれたなら、ゴルドラックは自分一人で敵アーミーを丸ごと片づけてしまうことだって可能というわけです。彼の指揮能力も素晴らしいもので、ゲーム中1回限り彼は破壊の軍勢の1ユニットに対し追加の攻撃回数2を与え、さらにそのユニットは突撃距離が3d6インチになります! もしあなたがアイアンジョウのユニット、特にオルック・ブルートの白兵戦能力を目にしたなら、この指揮能力がどれほどゲームに影響を与えうるか想像がつくことでしょう。
破壊の軍勢には二人の強力なヒーロー(「腹心」という呼び方も好きです)がいます。彼らはどちらも仲間をサポートする能力を持っており、便利なことにそれらはどちらも指揮能力ではありません(つまり彼らをジェネラルにしなくたって使用可能だ―Ed)。近くにいるすべてのブルートユニットのヒットロール出目1を振りなおさせるオルック・メガボスと、アイアンジョウユニットの白兵戦武器でのヒットロールに+1するウォーチャンター。ブルートそれ自体も恐るべき一団で、彼らを目の前にしたユニットは長考を余儀なくされるでしょう。3ウーンズと残忍さの常識を塗り替えるほどの攻撃射程によりブルートはあなたのアーミーの屋台骨となるはずです。彼らが突撃するのを見物しながら楽しみましょう。
私がその次に興味があり、しばらく考えてきたのが、蜘蛛のテーマアーミーです。一般的な蜘蛛アーミーと違い、彼らは死を奉じています。このアーミーのグリーンスキンたちは蜘蛛を、特にアラクナロクを、死にまつわる強力な存在(ゴルカモルカかもしれませんし、そうでないかもしれません)からの聖なる贈り物であるとみなしています。このデスカルト(グリーンスキン風に言うならデフカルト)はかなり不気味な見た目のグロット・シャーマンに率いられており、彼は同じく不気味なアラクナロクに乗っています。彼にはグロット・スパイダーライダーたちも随行していますが、それだけでなくシャーマンの奉ずる超自然的な力に引き寄せられた者たちも一緒です。こうした志願者―もしかすると志願してないかもしれませんが―にはオゴール・マンイーターもいます。彼らは世界中で数え切れないほどの戦いを経た末に、死こそが全てを取り仕切っているのだという結論に至り、死を撃退したり引き寄せたりする神聖な呪物で自らを飾るようになったのです。もう一つ思い浮かぶユニットはゴージャーで、彼らは正気を失い今や死を―それが自分の死でも他人の死でもお構いなく―追い求めているのです。シャーマンが彼らをどんな恐るべき目的に利用するかは想像するしかありませんが、それがなんであれ小心者には務まらない目的には違いありません。
それではまた次回。ゴルカモルカがあなたの勝利と喜びの傍にありますように。
Author: Tris